「よく鳴くねこ」と「あまり鳴かないねこ」がいます。
このことには、どのような特徴や性格の違いが反映されているのでしょうか。
ねこの鳴き声に関する悩みを解消する方法についても合わせて解説します。
本来ねこはあまり鳴かない動物
ねこは本来単独行動する動物なので、子ねこや繁殖期などの特別な時期を除いて、あまり鳴くことはありません。
しかし、人間と暮らすようになってから、ねこは鳴くことによって飼い主さんとのコミュニケーションを図ることを学習します。
場面によって鳴き声が異なることからも、ねこの鳴き声には気持ちが表れていると考えられます。
よく鳴くねことあまり鳴かないねこの違い
性格による違い
性格的に誰かに依存することが苦手なねこや、おっとりした性格のねこは、あまり鳴かない傾向が強いようです。
その反対に、よく鳴くねこは社交的で甘えん坊の性格の子が多いと思います。
猫種による違い
ペルシャやヒマラヤン、エキゾチックショートヘア、ロシアンブルー、アビシニアンはあまり鳴かないといわれています。
よく鳴く猫種としてはシャムやサイベリアン、ベンガルなどがあります。
一般的に日本猫もよく鳴く傾向があります。
また、野良出身のねこはあまり鳴きませんが、生まれてすぐに人間に拾われたねこはよく鳴く傾向があるようです。
多くは要求のために鳴く
性格や猫種以外に、成長の過程や生活環境によって違いが生まれるケースもあります。
ねこは人間の2~3歳児の知能を持つといわれる賢い動物です。
とくに自分に都合のよいことに関しての学習能力は高く、鳴くことによって「ご飯をもらえた」「遊んでもらえた」「甘えられた」といった成功体験や、アクシデントに巻き込まれたときに助けてもらえた経験によって、鳴いて知らせれば何とかなることを学習するのです。
したがって、世話が行き届いてない飼育環境にいるねこは、要求のための鳴き声が増える傾向があるといえます。
夜中や早朝に鳴く「困った」をなくしたい
昼間は静かなのに、夜中や早朝になると鳴きやまないねこがいます。
甘えさせたり遊んでやると静かになりますが、しばらく経つとまた鳴き始めます。
そのまま放置しておくと、どんどん鳴き声が高くなって、飼い主さんも睡眠不足になり近所迷惑にもなりかねません。
人間と暮らすねこは、飼い主さんの生活パターンに合わせてくれるようになりますが、かれらの本能によれば深夜から早朝までが狩猟のための活動時間です。
したがって、早朝深夜の鳴き声は、自分でもコントロールできない野生の本能である可能性があります。
そのほか、去勢・不妊手術が済んでいる場合でも、疑似発情期によって興奮しているケースが考えられます。
このような場合は、寝る前に15分~20分程度、クタクタになるまで遊ばせてあげて、寝る直前に少しだけドライフードをお皿に置いて寝ることを日課にするだけで、夜鳴きが軽減する場合もあります。
一度試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ねこがよく鳴くか、あまり鳴かないかについては、性格や品種のほか、生活環境によっても異なることがわかりました。
おしゃべり好きなねこも、寡黙なねこも、それぞれ愛すべき個性です。
いずれのタイプの愛猫でも、その心の声に耳を傾けて、気持ちを理解してあげてくださいね。