犬の椎間板ヘルニアについて

ヘルニアという病気は、体の器官が本来の位置からはみ出した状態のことをいいます。

おへそがおへそが出ている「臍(さい)ヘルニア」や、腸管が出ている「鼠径(そけい)ヘルニア」などがあります。

椎間板は背骨の間にあるゼリー状の組織で、骨と骨の間でクッションのような役割をしています。

この椎間板が何らかの原因で本来の位置からはみ出し、脊髄を圧迫している状態が「椎間板ヘルニア」です。

椎間板ヘルニアの兆候

腰椎部の椎間板がヘルニアになったら後肢に、頚椎部の椎間板がヘルニアになったら前肢に麻痺が現れます。

肢を擦るように歩くなどの歩行異常や、ソファに飛び乗らなくなった、長時間の散歩を嫌がるようになったなどの兆候があれば椎間板ヘルニアを疑ってください。

発症した場所によって症状は異なりますが、肢に麻痺が起こる場合や歩行困難になるケースもあります。

生活上の問題としては、排泄がコントロールできなくなることがあり、さらに悪化すると後脚が完全麻痺状態になって、車椅子を利用しなければならないケースもあります。

椎間板ヘルニアになる原因

椎椎間板ヘルニアの原因は二つ考えられています。

1.加齢によるもの

ワンちゃんが歳をとると線維輪が変質して亀裂が入り、髄核が流れ込みます。

髄核が入り込むことでによって押し上げられた線維輪が脊髄を押してしまうことで、椎間板ヘルニアが起こります。

2.先天的な要因

「軟骨異栄養症」の遺伝子を持っている犬は、ゼリー状の髄核が生まれつき固くなりやすい傾向があります。

ダックスフンドやウェルシュ・コーギーなどに発症例が多いのですが、これらの犬種の胴長の体型を作るために「軟骨異栄養症」の遺伝子が必要だったためだといわれています。

先天的な椎間板ヘルニアは、子犬のときにはあまり発症せず、1~2歳の若齢で発症することが多いです。

椎間板ヘルニアの治療の実態

軽い麻痺の場合はステロイドなどの内服薬で炎症を抑えることもあれば、外科手術で根本治療をする場合もあります。

人間と同じように鍼治療をおこなうこともあります。

治療後の生活としては、徐々に軽い運動をするなどのリハビリが必要になりますが、飼い主さんのサポートが重要になりますね。

一旦発症すると完治することは難しいので、悪化させないように根気よく病気と付き合っていく必要があります。

椎間板ヘルニアの予防法

1.パピーからの食事とトレーニングが重要

椎間板ヘルニアのリハビリには筋肉が必要なので、子犬のときからバランスの良い食事をして、適度な運動をすることが大切です。

また太っていると関節を痛めやすいので、スリムな標準体型を維持するように、心がけると良いでしょう。

2.愛犬との接し方にも注意

二本足で立たせるなど、犬にあまり無理な姿勢をとらせないことも大切です。

抱っこをするときも、仰向けや両腋の下に手を入れて立たせるような形の「縦抱き」は、背中に負担がかかりやすいです。

床が滑りやすいと膝や関節に悪影響があるので、フローリングの床にマットを敷くなど、滑りにくい状態にしてあげるといいと思います。

まとめ

とくに先天的な要素が大きい胴長犬種の場合は、飼い主さんがパピーの頃から意識して椎間板ヘルニアを発症させないように、また発症した場合でも軽症で済むように準備をしておいてください。

意識して体幹を鍛える運動と、バランスのいい食事を心がけてくださいね。

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