治療が難しいアロペシアXを解説

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ペットヘルスケア

アロペシアXは毛の生えかわるサイクルが止まってしまう犬の脱毛症です。

「アロペシア」は「脱毛」を意味し、「X」は「原因不明」の意味です。

つまり、アロペシアXは「原因不明の皮膚病」ということです。

アロペシアXとは

アロペシアXは、とくにポメラニアンに多発するため、「ポメラニアン脱毛症」とも呼ばれていますが、そのほかにもシベリアン・ハスキー、サモエド、パピヨン、シェットランド・シープドッグなど、多くの犬種で発症が見られます。

3~5歳の去勢されていないオスに好発し、胴体としっぽが脱毛し、皮膚が黒ずんできます。

顔や手先、足先は脱毛しません。

クッシング症候群に症状が似ているところから、偽クッシング症候群とも呼ばれています。

アロペシアXの症状

左右対称の脱毛が認められることが多く、毛艶の低下や乾燥、色素沈着のほか、皮下脂肪が増加して皮膚が薄くなったり、皮膚の張りの低下がみられる場合があります。

皮膚以外の異常を伴わないことも、この病気の特徴です。

かゆみや赤みが見られることはほとんどありませんが、たまに細菌感染を起こして湿疹ができるケースがあるようです。

また、季節性を散見し、夏になると症状が緩和する場合もあります。

脱毛以外には、犬自体の健康状態に問題はありません。

食欲や活動性などについても、ほかの犬と変わりません。

アロペシアXの原因

現在のところ原因は不明です。

遺伝的な要因、内分泌ホルモン異常(成長ホルモン、性ホルモンまたは甲状腺ホルモン)やストレスなど様々な要因が考えられています。

アロペシアXの予防と治療

アロペシアXの予防

原因不明の病気であり予防をすることは難しいのですが、普段から皮膚の様子を観察することで、早期発見につながります。

症状が軽度なうちに発見すれば、治療に要する時間が短くてすむことも考えられます。

アロペシアXの治療

去勢手術をすることによって症状が好転したり、消失する場合があります。

ただし、一旦は好転しても、去勢手術後数か月あるいは数年後に再び脱毛が始まる場合もあるそうです。

動物病院では内科的治療として、複数の実験的治療をおこないます。

いくつかの治療の選択肢のうち、毛の再生周期を整える働きのある薬やサプリメント、ホルモン剤が有効に働くケースがありますが、まったく効果が見られない場合もあります。

治療効果が発揮されるまでの期間には個体差がありますが、かなりの長期戦が予想されます。

途中で投薬を休んでしまうと症状が再燃する危険性があるため、根気強く治療を継続していくことが重要です。

まとめ

アロペシアXはほかの病気につながることはなく、寿命にも影響しません。

見た目だけの問題だと割り切ってしまえば治療は必要ないともいえますが、いかにも痛々しく見えるので、放置しておくことはやはり気の毒に思います。

普段は服を着せて脱毛を隠しているケースも多いでしょう。

治療法は確定しておらず、根気よく取り組む必要がありますが、動物病院のサイトでは甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性ホルモンなどに働きかけるホルモン治療や、発毛活性化治療による改善例や完治例も紹介されているので、希望を捨てる必要はないかもしれません。

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