太りやすい犬種にはいろんな理由があります。
食欲旺盛で、運動量とのバランスが取れないといった問題のほか、食欲を司るホルモンの病気にかかりやすい犬種もいます。
元々狩猟犬や牧羊犬として活躍していた犬種は運動不足によってエネルギーを消化しきれなくなるケースが多く、一般的に肥満になりやすいといわれています。
太りやすい犬種
ミニチュアダックスフンド
短足で胴が長いミニチュアダックスフンドは、食欲旺盛で太りやすい犬種です。
かつてダックスはアナグマやウサギを捕まえる狩猟犬として活躍していた歴史があり、散歩だけでは運動量が足りない可能性があります。
ダックスは甲状腺機能低下症を発症しやすい犬種です。
発症すると甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの量が少なくなり、全身の代謝が低下して太りやすくなる傾向があります。
ダックスフンド特有の胴長の体のつくりで腰や背中に負担がかかり、椎間板ヘルニアを発症する危険性があるので肥満には要注意です。
ビーグル
ビーグルも狩猟犬として活躍してきた歴史があり、毎日必要とする運動量が多い犬種です。
また、食いしん坊な子が多く、甘やかしてオヤツやご飯をたくさんあげるとすぐに肥満体型になってしまいます。
ビーグルも甲状腺機能低下症を発症しやすい犬種です。
発症すると甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの量が少なくなり、全身の代謝が低下して太りやすくなります。
ポメラニアン
ポメラニアンは小型犬種ながら、その祖先は狩猟やそり犬として活躍していたサモエドやジャーマンスピッツなので、その名残なのか、大変アクティブで食いしん坊です。
また、この犬種は副腎皮質ホルモンの分泌が多く、その影響で食欲が増す傾向があります。
ウェルシュコーギー
胴長な体にプルプリのお尻が可愛いコーギーも太りやすい体質です。
見た目とは裏腹に、かつてコーギーは牧畜犬として活躍していたので、今でもその名残で必要とする運動量が多く、食いしん坊です。
パグ
パグもまた食欲旺盛で有名な犬種で、カロリーの高いフードやおやつを欲しいだけ与えていると、すぐに太ってしまいます。
ジャックラッセルテリア
大変アクティブなジャックラッセルテリアですが、運動不足になると肥満になりやすい犬種です。この犬種の運動量は散歩だけでは足りません。
肥満になりにくい犬種
それでは逆に太りやすくない犬種にはどのようなものがあるでしょうか。
チワワ、ヨークシャーテリア、パピヨン、イタリアングレーハウンド、キャバリアキングチャールズテリアなどの小型犬は胃袋も比較的小さめで、食べ残しや遊び食べをしがちです。
また、ドーベルマンやブルテリアなど、元々スレンダーな体型のワンちゃんは太りにくい傾向があります。
肥満防止のために飼い主さんができること
食事量の管理
犬の肥満はほとんどの場合、食べ過ぎと運動不足が原因です。
少し面倒でも、フードの袋に書いてある犬種ごとの適量を確認してから与えましょう。
おやつを食べさせている場合は、トータルの給餌量を考えてフードの量を少し減らします。
適度な運動
愛犬の肥満を予防するためには、毎日運動させることが大切です。
実際に散歩をして反応を見ながら、運動量を調節するようにするといいと思います。
アクティブな犬種については散歩以外にも体を動かす運動を検討してください。
まとめ
肥満は万病の元です。
かつて狩猟犬や牧羊犬として活躍していた犬種は室内飼育に変わると運動不足になりやすく、太りやすくなる傾向があります。
ダイエットの基本は運動と食事のコントロールですが、食事制限については、カロリーを抑えたダイエットフードを使う手もあります。
運動不足改善のためには、面倒がらずにいろいろと試してあげてください。
ワンちゃんの肥満対策は飼い主さんにしかできませんよ。