ねこちゃんの毛は古い毛からあたらしい毛に生え変わります。
春になって日照時間が長くなると冬毛が抜け落ち、冬が近くなって日照時間が短くなると夏毛が抜けて冬毛に変わります。
この年2回の換毛期以外にも、ねこちゃんには常に体毛の入れ替わりがあって、一年中抜け毛が発生しています。
抜け毛はダニやアレルギーの原因にもなり、部屋の掃除も大変です💦💦
抜け毛が詰まって掃除機が故障するなんてこともあります。
猫種による体毛の違いを知る
猫種によって、体毛の生え方が異なります。
シングルコートとダブルコート
ねこちゃんの体毛には「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類があって、一般的に暑い地域が原産のねこちゃんはシングルコートで、寒い地域出身の場合は、ダブルコートの場合が多いです。
ただし、ロシアンブルーのように、ロシア出身にも関わらずシングルコートというねこちゃんもいます。
抜け毛が少ないのはシングルコートのねこちゃんです。
長毛種と短毛種
抜け毛が少ないのは、やはり短毛種のほうです。
毛色の違いによる抜けやすさ
抜けやすさには体毛の質感や長さのほかに、毛色の違いも関係しています。
一般的に白っぽい毛色のねこは毛が抜けやすく、黒や茶のねこは毛が抜けにくいといわれています。
毛が抜けにくい猫種
こちらは短毛種のシンガプーラ。
被毛がビロードのように美しいですね💛💛
シンガプーラのほかにも、短毛種のブリティッシュショートヘア、マンチカン、ロシアンブルー、マンクスが、毛が抜けにくい代表的なねこちゃんです。
スコティッシュホールドもあまり毛が抜けないといわれています。
ただし、かなり個体差がありますから、傾向として抜け毛が少ないという程度で考えておきましょう。
抜け毛がまったくないねこちゃんといえば、無毛のスフィンクスでしょう。
かわいらしい性格のねこちゃんですが、特殊なビジュアルなので好みが別れるところではあります。
アレルギーとの関係
毛が抜けにくいねこちゃんであっても、猫アレルギーが起きないわけではありません。
猫アレルギーは、ねこの皮膚や唾液から出る「セレクトグロビン」というフェロモン物質が原因だといわれています。
ねこの毛づくろいによって、アレルギー物質はねこちゃんの体全体に広がり、体毛やフケに付着して空気中に舞うことになります。
たしかに抜け毛が少なければ、アレルゲンの拡散は少なくなりますが、ねこの体に付着したアレルゲンが消滅するわけではないので、注意が必要です。
もちろん、無毛のスフィンクスでもアレルギーが発生する可能性はあります。
まとめ
あまり毛が抜けないねこちゃんであれば部屋の掃除も楽になりますが、抜け毛は猫種に起因するだけではなく、栄養状態によって量は変わってくるようです。
粗悪なフードを与えていると脱毛も増え、毛質も悪くなってしまいます。
長毛種のねこちゃんを飼っている家庭では、常にゴロゴロを手元に置いて、ねこちゃんのブラッシングを欠かさないなど、抜け毛対策をしながらペットとのコミュニケーションも図っているケースもあります。
あまり神経質にならず、ある程度「抜け毛と付き合う」覚悟をもって、ねこちゃんと生活するというスタンスが大事なのかもしれませんね。
それと、猫アレルギー対策と抜け毛には因果関係はあるものの、抜け毛の少なさはアレルギー対策の決定打にならないことも、あらためて確認しておきたいですね。