人口以上にねこの方が多く住んでいる島を「猫島」といいます。
漁業がさかんな島に多く見られ、ねこたちは島に住む人たちから食事を与えられてとても人馴れしています。
近年のねこブームも相まって、猫島はたくさんのねこと触れ合える場所として人気です。
今回は、そんなねこ好きにはたまらない猫島を北から順に一挙に紹介します。
東日本の猫島
宮城県 田代島
最初に紹介する猫島は石巻市にある田代島です。
高齢化によって島の人口は60名まで減少しましたが、ここ数年メディアで猫島として取り上げられたお陰で観光客が増えています。
東日本大震災によって島の基幹産業であるカキの養殖が打撃を受けました。
復興のために島のシンボルのねこにあやかって一口支援基金「にゃんこ・ザ・プロジェクト」を立ち上げたところ、目標金額をわずか3か月で達成したそうです。
(田代島へのアクセス) 宮城県石巻・北上川河口船着場より船で約40分
神奈川県 江ノ島
観光スポットとしてあまりにも有名な江ノ島ですが、江ノ島の人口409人に対して1000匹のねこが住む猫島であることはあまり知られていないかもしれません。
(江ノ島へのアクセス) 江ノ電藤沢駅~江ノ島駅(約10分) 小田急線藤沢駅~片瀬江ノ島駅(約7分)
琵琶湖に浮かぶ猫島 滋賀県 沖島
琵琶湖にポツンと浮かぶ沖島は、日本で唯一の淡水湖に浮かぶ有人島です。
島内には車が一台もないので、ねこにとってはまさに楽園です。
昔ながらの家が立ち並び、心落ち着く日本風景に出合うことができます。
(沖島へのアクセス) 滋賀県堀切港から船で約30分
瀬戸内海の猫島
岡山県 真鍋島
真鍋島は瀬戸内海の笠岡諸島に属する人口300人程の小さな島です。
古い漁村の面影を残し、映画「獄門島」や「瀬戸内少年野球団」のロケ地としても有名ですが、近年は猫島としても有名になりました。
(真鍋島へのアクセス) 岡山県笠岡港から船で45分(高速船利用)
香川県 佐柳島(さなぎじま)
佐柳島は瀬戸内海の塩飽諸島(しわくしょとう)のひとつで、人口約100人の小さな島です。
幕末には数名の島民が咸臨丸の乗船員に選ばれ、勝海舟と共に渡米しています。
(佐柳島へのアクセス) 多度津港からフェリーで50分
香川県 男木島(おぎじま)
高松市に属する人口180人の島で、男木島と隣の女木島(めぎじま)を雌雄島(しゆうじま)と称しています。
男木島灯台は日本の灯台50選に選定され、現代美術の祭典・瀬戸内国際芸術祭の会場としても知られています。
近年あまりにもねこが増え過ぎたために苦情が相次ぎ、200匹以上が去勢・避妊手術を受けたそうです。
(男木島へのアクセス) 香川県高松港から船で40分
山口県 平郡島(へいぐんとう)
平郡島は柳井市の南にある細長い島で、山口県で最大の面積を持ちます。
一説には、鎌倉時代に木曾義仲の子「平栗丸(へぐりまる)」が島に住み着いたのが島名の由来と伝えられています。
伝説の多き島で、「蛇の池」「五十谷」「白鷺の鼻」など、数々の伝承を受け継ぐ地名が残されています。
(平郡島へのアクセス) 柳井港から船で60分
愛媛県 青島
青島は長浜港の沖合に位置し、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場しました。
もともと無人島でしたが、寛永年間に人が移住して人口が増えました。
現在は人口15人、ねこは100匹以上というねこの島です。
島内には食堂や商店、自動販売機が一切ないので訪問する際は注意してください。
(青島へのアクセス) 長浜港から船で45分
福岡県 相島(あいのしま)
玄界灘に浮かぶ人口500人の島です。
万葉集や続古今集にも歌われた歴史ある島で、貴重な遺跡や神社のほか、玄界灘の荒波がつくった奇岩や絶壁などの景観を見ることができます。
島の形がハート形をしていることから、愛の島と呼ばれることもあります。
(相島へのアクセス) 新宮港から船で17分
沖縄県 竹富島
沖縄県の観光名所として有名な竹富島は、ねこの島としても有名です。
島の人口は365人でねこは約60匹と、猫島のなかでは珍しく人間の方が多いです。
島の人たちはねこをとても大事にしていて、野良猫とは呼ばず、「野生の猫」と呼んでいます。
(竹富島へのアクセス) 石垣港離島ターミナルから高速船(所要時間10分)もしくはフェリー
まとめ
今回紹介した10か所の島のほかにも、日本にはまだまだねこと触れ合える島が存在します。
猫島に訪れる際には島のルールとマナーを確認したうえで、住民の方に配慮してねこに会いに行きましょう。