ねこは本当に不思議な動物です。
ねこの様子を観察していると、一日の時間がわかって行動しているように感じます。
家族の普段の生活スタイルを把握していて、平日と休日の違いを理解しているようにも感じられますよね。
今回は「ねこは曜日がわかる」説について、これが都市伝説なのか真実なのか解説します。
体内時計の働き
動物には独自の「体内時計」があります。
太古の人間は日昇とともに目覚め、日没とともに眠りました。
野生時代のねこは砂漠で小鳥やネズミなどの小動物の狩猟をして生活をしていました。
獲物となる鳥は朝方に活動をはじめ、日が沈む頃にネズミが動き出します。
ねこは獲物の活動に合わせて狩猟をするために、日昇と日没の時間を把握するための感覚を研ぎすまし、独自の体内時計を身につけたと考えられています。
太陽の動きで時間を把握している
ねこの体内時計は、太陽の角度や日照時間、光の強さなどから時間を把握しています。
春夏秋冬で変化する日照時間も経験的に理解しており、その意味では季節もある程度把握しているといえるでしょう。
たとえば繁殖期も体内時計が関係しているので、暖かい土地に住むねこと寒冷地に住むねこでは発情期が異なっているといいます。
飼い主さんの行動パターンを把握している
ねこは家族や飼い主さんの行動をじっと観察しています。
1.朝起きると最初にトイレに行く 2.そのあと朝ごはんを食べる 3.着替えをしてから仕事に出る 4.夕方帰宅して家族でごはんを食べる 5.寝る前に入浴して歯磨きをする
人間の一日の行動には、このようなルーティーンがあります。
ねこは、これらの飼い主さんや家族の行動パターンをもとに、一日の時間の流れを把握しているようです。
お父さんが一日家にいるから日曜日だ お母さんが家にいるから平日だ 子どもが家にいるから土曜日だ
このような家族の平日との行動の違いから、休日というものの存在を理解しています。
さらに、休日と平日が一定のローテーションで繰り返されることもわかっています。
つまり、曜日感覚を身に着けていると考えられるのです。
ねこは曜日の間隔を理解している
驚くことにねこには、一週間程度の時間感覚を記憶する能力があるといわれています。
平日は大体決まった時間に起き、土日は休みだから遅くまで寝ているという飼い主さんは多いと思います。
このような生活パターンの飼い主さんの多くが、平日は必ず起こしにくる飼いねこが、土日は起こしに来ないという経験をしているのではないでしょうか。
つまり、ねこは早い時間に起きる日が5日続き、その後2日はゆっくりで、そのあとまた5日間は早い時間に起きるといった具合に、7日間の飼い主さんの生活パターンを記憶していると考えられるというわけなのです。
まとめ
太陽の光で体内時計をリセットするというのはどの動物も同じですが、どうやらねこは曜日まで把握しているようです。
ねこは普段寝ているだけだと勘違いしていましたが、意外にも飼い主さんを詳しく観察しているらしいことがわかりました。
ねこ自身が生活のルーティーンを大事にする動物なので、家族の行動パターンについても注意して観察しているのでしょう。
想像以上に、ねこは賢い動物だということがわかりました。
ねこは、7までの数字なら数えることができるかもしれませんね。