ねこの集会とは、どこからともなく現れたねこが1か所に集合して、何をするでもなく、のんびりと時間を過ごす現象のことです。
ありふれた光景で、目にした人も多いと思いますが、その理由はよくわかっていません。
ねこの集会とは
集まったねこ達は特別何かをするわけでもありません。
お互いに微妙な距離を保って、ただ座っているように見えます。
集まるのは十数匹から多い場合は20匹以上になることもあり、この光景は日本だけではなく、ねこが住む地域なら世界中どこでも見られるそうです。
海外旅行に行った際に集会を見かけたという目撃情報もたくさんあります。
ねこの集会の開催要項
いつ開催されるのか
ねこの集会は、夏から秋にかけての夕方以降に開かれることが多いようですが、時間ははっきりとは決まっていません。
どこからともなく集まったねこは夜中になると自然と解散し、それぞれ自分の縄張りに帰って行きます。
また、繁殖期には集会時間が長めになり、明け方近くまで続くこともあるそうです。
開催される場所
集会が開かれる場所は、その地域によって様々です。
ねこはそれぞれ縄張りを持っているので、集会の場所はそれぞれの縄張りが重なっている中立した場所に設定されるようで、空き地や公園、神社や駐車場など、開けたスペースで開催されることが多いようです。
集会でねこが一定の距離を保つのは、ねこ社会におけるマナーです。
人間と同じようにパーソナルスペースを保ち、ほかのねこを威嚇したりケンカが始まることはありません。
ねこの集会が開催される理由
ねこの集会について、複数の動物学者がさまざまな説を唱えています。
メンバーの顔合わせ
何もしていないように見えますが、決められた場所に集合することははっきりしています。
そのため、同じ地域に住むねこが顔見せをして、様々な情報を交換しているという説があります。
新入りの紹介や老猫の生存確認、もしくは餌にありつける場所などの情報をねこの集会で交換しあっていると考える学者さんも多いようです。
また、子どもを産んだ母ねこが、その報告と共に子ねこを連れて参加するケースもあるそうです。
お見合い
夏から秋にかけての時期に多く見られるというねこの集会ですが、暖かい時期にメスが繁殖期を迎えることが関係しているという説もあります。
繁殖期のねこの集会には、お見合いという目的もあるかもしれません。
夕涼み
ねこは、暑い夏になっても毛皮を脱ぐことができないので、涼しい場所を求めて移動します。
木陰になっている所や風通しがいい場所など、どのねこにとっても涼しいと感じる場所は同じなので、夕涼みを目的に自然発生的に同じ場所に大集合してしまうという説もあります。
とくに理由はない
ひょっとするとこれが正解なのかもしれません。
自由気ままなねこは、フラフラと散歩をしていたら涼しそうな場所を発見して、そこで休んでいる、理由はないけれど、そこに顔見知りのねこがいたから立ち寄ったなどの理由が考えられます。
なんとなく居心地がいい場所というのは人間にもあるように思います。
まとめ
これらの説はあくまでも仮説に過ぎません。
多くの動物学者の観察結果なので、どれも信憑性はありそうですが、本当は全く別の理由があるかもしれません。
かれらが生きていくうえで必要なのかどうかも含めて、本当のところは「ねこのみぞ知る」といった感じです。