ぷにぷにした触感が気持ちがいいねこの肉球は、かれらが生きていくうえで重要な役割を持っています。
着地時の衝撃を吸収するクッションの役割や、足音を消す、滑り止めなど重要な役割を担う肉球は、デリケートで傷つきやすいという性質をもっています。
愛猫の大切な肉球がひび割れたりカサカサになる前にケアしてあげたいですよね。
肉球の乾燥に注意
ねこはグルーミングで肉球も一緒に舐めてきれいにしているので、室内飼育している場合は、飼い主さんが頻繁に肉球の手入れをする必要はありません。
汚れていると思ったらウェットシートなどで拭いてあげる程度で問題ありません。
ただし、肉球に触れてみて、カサカサしていたら乾燥している証拠なので注意しましょう。
とくに冬場は肉球が乾燥しやすいので、専用のクリームを使ってマッサージしてあげるといいと思います。
カサカサを放置しておくと、ひび割れてきてしまう可能性があります。
肉球は一度ひび割れてしまうと治りにくい場所です。
悪化すると出血することもありますから、そうなる前に対策をしておきましょう。
肉球ケアの方法
肉球クリーム類の選び方
ねこ専用の肉球用クリームを使用しましょう。
いつまでもベタベタするクリームは避けて、少量でもよく伸びてサラっとした塗り心地の製品を選びましょう。
ねこは香りに敏感です。
肉球クリームに含まれる香りの成分は少量ですが、できることなら無香料の製品を選びましょう。
通販で購入するときには実際の使用感がわかりにくいのですが、キャッチコピーに「サラっとする」「少量でよく伸びる」「無香料」などの表記のある商品がおススメです。
人間用のハンドクリームは使用しない
人間には無害でも、ねこにとっては毒になる成分があります。
たとえば、人間用のハンドクリームに含まれているアロエは、ねこが口にすると下痢を起こす可能性があります。
手元に専用クリームがなく、すぐに対処したい場合は、食用のオリーブオイルでも代用できます。
肉球皮膚炎に注意
肉球皮膚炎になると、肉球に炎症が起こって、腫れたり潰瘍を起こすといった症状が現れます。
この皮膚炎の原因はよくわかっていません。
動物病院では副腎皮質ホルモン薬を与えて炎症を軽減する治療がおこなわれますが、一旦症状が治まっても、特定の季節になると毎年再発するケースが多く見られ、完治が難しい病気です。
動物病院の指導も受けながら、普段からクリームによる肉球ケアをしましょう。
長毛種は毛のカットも必要
肉球はねこが歩く時にすべり止めの役割を果たします。
長毛種のねこは、被毛とともに肉球の間の毛が伸びてくるので、そのまま放置すると肉球の滑り止めの機能が働かなくなってしまいます。
思わぬ事故につながったり、関節炎や骨折になる危険もあるので、定期的に肉球の間の毛をカットしてあげましょう。
冬場の乾燥対策
冬場は肉球が乾燥しやすい時期です。
暖房を使用するとさらに乾燥がすすむので、加湿器を使用して乾燥対策をしましょう。
ねこに適した湿度環境は50%〜70%だといわれています。
加湿器がない場合は、お湯を沸かして置いておいたり、洗濯物を部屋干しすることでも代用できますよ。
まとめ
普段から、ねこちゃんの足の裏を触る機会を増やして、肉球の様子をチェックしやすいようにしておきましょう。
触られることに慣れていれば、肉球を触ってクリームを塗っても気にしなくなってきます。
肉球のマッサージや爪切りなどもしやすくなりますよ。