ねこにとって危険なプロピレングリコールを解説

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ペットヘルスケア

プロピレングリコールは、無色無臭の液体です。

毒性が低いことから保湿剤、潤滑剤、乳化剤として医薬品、化粧品などに広く使用されているほか、さまざまな食品にも品質保持剤として用いられています。

このプロピレングリコールが、ねこにとって非常に危険な成分であることについては、あまり知られていません。

プロピレングリコールはどれほど危険なのか

プロピレングリコールは人間に対する毒性は低いとされていますが、ねこにとっては危険な物質であることがわかっています。

ねこに対して、体重1キロあたりプロピレングリコール18~24グラムで致死率50%という強い毒性を発揮するといわれています。

ねこがプロピレングリコールを摂取すると

ねこがプロピレングリコールを摂取すると、溶血性貧血と乳酸アシドーシスという2つの病気を発症する危険があります。

溶血性貧血

血液中の赤血球が破壊されてしまう状態をいいます。

赤血球によって体中に運ばれるべき酸素の量が減っていくと、ねこの体に様々な影響が現れます。

主な症状は貧血ですが、そのほかに吐き気や下痢、痙攣などの症状を呈し、最悪の場合は昏睡状態に陥り、死亡する場合があります。

アシドーシス

血液の酸塩基平衡は、常に一定に保たれています。

このバランスが崩れて血液が酸性側に傾いた状態をアシドーシスといいます。

アシドーシスは糖尿病の症状のひとつとしても知られていますが、プロピレングリコールなどの化学物質によって引き起こされることがあります。

アシドーシスになると嘔吐や過呼吸、ぐったりするなどの症状が現れ、重篤化すると昏倒する場合もあります。

プロピレングリコールとキャットフード

かつて、ウェットタイプのキャットフードには高濃度のプロピレングリコールが増粘剤として含まれていました。

しかし1990年代に入ると、この成分が溶血性貧血やアシドーシスを引き起こす危険性があることが確認されたため、現在ではアメリカや日本ではキャットフードへの使用が禁止されました。

しかし、海外製の粗悪なキャットフードやおやつには、現在でもプロピレングリコールが含まれている可能性があります。

購入する際にラベルを確認することが肝心ですが、悪質な商品の中にはラベルにすら記載がないものがあります。

確実な対策としては、このような粗悪な輸入製品を買わないようにするしかないでしょう。

ねこにドッグフードを与えてはいけない

プロピレングリコールがさまざまなものに使われている理由は、低用量であれば生物への毒性が低く、無味無臭であることがあげられます。

犬に対しても健康被害はないとされているため、保湿や制菌作用のためにドッグフードに使用されていることがあります。

ねこにドッグフードを食べさせることはないとは思いますが、間違って食べてしまうと思わぬ事故になる可能性があるので、犬猫を一緒に飼育している家庭では注意しましょう。

それと同様に、ねこに人間の食べ物を与えることについても慎重にすべきです。

うどんなどの麺類やコンビニのおにぎり、餃子の皮、ジャムなどはとくに注意が必要です。

電子タバコはさらに危険

プロピレングリコールでもっとも気をつけたいのが電子タバコです。

最近、普通のタバコから電子タバコに切り替えたという方も多いのではないでしょうか。

しかし、ねこちゃんの前で電子タバコを吸うことはやめてほしいと思います。

アイコスやプルームテック、VAPEなどに使われているリキッドにはプロピレングリコールが含まれているのです。

まとめ

プロピレングリコールはねことって有害なものですが、人間の生活に密接に関係している成分なので完全に排除することは難しいかもしれません。

せめて飼い主さんがチェックしてほしいのは食事の注意です。

人間の食べ物を与えないことは最低限のルールです。

また、人間用のシャンプーやボディソープでねこを洗ったり、リキッドタイプの電子タバコをねこの前で吸ったりすることも厳禁です。

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