犬猫どちらも大好き、できれば一緒に飼いたいという方も多いと思いますが、実際にはあまりうまくいかないケースもあるようです。
同居生活をスタートする前に、ときに思わぬ事故が発生する可能性があることも知っておいていただきたいと思います。
トラブルの原因
縄張り争い
犬は家全体を自分の縄張りだと考えているのに対して、ねこは家の一部に自分の縄張りをつくる性質があります。
犬の場合は飼い主さんやほかのペットに対して仲間意識があるため、縄張りに入ってきてもあまり神経を尖らすことはありませんが、ねこの縄張り意識はさらに強く、縄張りに犬が無防備に侵入したことで縄張り争いへと発展してしまうことがあります。
スキンシップ方法の違いによる諍い
犬は誰かのそばにくっついたりじゃれ合ってスキンシップを取るのが好きですが、ねこはその時の気分によって全く態度が違います。
じゃれたい気分じゃないときに犬が近づいてくるとサッと逃げたり、威嚇することもあります。
ストレスが溜まったねこが、鋭い爪でワンちゃんを攻撃をしてしまう可能性も否めません。
睡眠不足
日中起きて夜眠る犬に対して、夜行性のねこは昼間ゆっくり寝ていることが多いです。
これが犬とねこを一緒に飼う上で忘れてはならないポイントです。それぞれがしっかり眠れる環境作りをしていないと、過剰な睡眠不足に陥ってしまいます。
ストレス
犬とねこの相性が悪いと、ストレスから病気を患ってしまうこともあります。
犬猫双方に、脱毛症や物陰に隠れてしまうといった精神疾患的な症状が現れます。
犬猫をなかよく同居させるコツ
スペースの確保
犬とねこは縄張り意識や生活習慣に違いがあるので、それぞれケージや寝床を用意してパーソナルスペースを確保してあげましょう。
トイレや食事の場所もしっかり分けて生活をするのも大切です。
遊ぶ時間もバラバラになってしまうので、睡眠を邪魔しないような配慮もしてあげてください。
また給餌の時間もずらしたほうがいいでしょう。
無理に仲良くさせようとしない
すぐにお互いが仲良くなるケースもありますが、そこには相性の問題もあるので無理に近づけることはしないようにしましょう。
時間をかけてお互いの存在を受け入れる場合もあれば、何年経っても仲良くできないことも少なくありません。
ただし、仲良くできない場合でも、それぞれが別の縄張りで生活できるようにしてあげればトラブルを避けることができます。
最初が肝心
最も犬猫の関係がうまくいくのが子犬と子猫同士で飼うパターンで、一緒に成長をするなかで、うまく社会性を生み出すことができます。
そのほかには、成犬の先住犬がいる家庭に子ねこを迎え入れるパターンもスムーズに行く傾向にあります。
犬は群れで生活する動物なので、あたらしく群れに入ってきた子ねこを保護の対象として積極的に世話をしてくれることがあります。
気をつけたいのが、先住猫がいる家に犬を迎え入れる場合です。
最初のうちは犬と猫の部屋を分けて飼育し、徐々にケージ越しなどでお互いの距離を近づけながら慣れさせていきましょう。
ただし、最終的に仲良くなれない場合もありますから、その点は覚悟しておきましょう。
犬猫の事故
ケンカの原因について、犬の側から戦いをしかけたというケースはまずないでしょう。
ねこの方が近づくワンちゃんを追い払おうとして、あるいは縄張りに入ってきたワンちゃんに対して攻撃的になって襲う場合がほとんどです。
ねこの鋭い爪がワンちゃんの目を傷つけてしまう場合がありますから、充分注意しましょうね。
まとめ
犬とねこを飼うと家の中がさらに明るく楽しくなりますよね。
ただし、必ずしも仲良しになるとは限らないので、犬猫の生活習慣の違いを知っておかないとトラブルに発展してしまいます。
飼い主さんの工夫でそれぞれの生活を尊重することができれば、かれらもきっと同居生活を楽しむことができることでしょう。