ワンちゃんはスキンシップが大好きで、マッサージをして喜ぶ子も多いですね。
でも、そんなワンちゃんでも、実は触れられたくない場所や相手があるんです。
触れられたくない部位
体の先端部分
足先や口先などの体の先端部は感覚器が集まる敏感な部分なので、触れられることを嫌がります。
とくに口の先は信頼できる人にしか触らせません。
足の関節部分は皮膚が薄くて骨が出ていますから、過去にお手入れなどのときに強くブラシをかけられて痛い経験をしたことがあると、そこに触れられることを嫌がるワンちゃんが多いようです。
ほかにも、過去のお手入れなどの際に痛い思いをした部位を触れられるのを嫌がる傾向があります。
お尻と尻尾
お尻周りも犬にとっては触られたくない部位です。
肛門や陰部などデリケートな器官のほか、尻尾を触られることが苦手な犬は多いです。
頭
頭を撫でられて喜んでいるワンちゃんがいますが、それは信頼している飼い主さんだから許しているんです。
顔の側面や顎の下などは気持ちのいい部位なのですが、基本的に犬は上や前から触られることに対して恐怖心を抱きます。
そのため、頭を触られることについては、警戒心を強めてしまいます。
知らない人に触れられるのは苦手
ワンちゃんは、飼い主さんに触られることは大好きですが、知らない人に触られるのは苦手です。
嫌だけれど、しかたなく我慢して触らせているワンちゃんが多いみたいです。
犬に慣れている人ならいいのですが、匂いのキツい化粧品をつけている女性や、近くで大きな声を出されることも苦手です。
若い女性が近づいてきて、「かわいい~」などと甲高い声で騒がれるのは、ワンちゃんにとって恐怖でしかありません。
また、ワンちゃんにとって背後は死角になります。
したがって、背後からいきなり触られると縮みあがってしまいます。
このように、ワンちゃんは人間に触れられることを必ずしも歓迎していない場合があるのです。
まとめ
ワンちゃんは相手が誰でも触られることを好むわけではありません。
飼い主さんや知っている人間以外に触られることは基本的に嫌いですから、おとなしいワンちゃんが我慢をしている可能性があります。
無防備に近づいて触れようとしてくる人や、耳元で大きな声を出している人がいたら要注意です。
愛犬がストレスを感じているような仕草を見せたら、飼い主さんとしては、やんわりとタッチをお断りしましょうね。
飼い主さんとして気をつけたいのは、愛犬の手入れをする際のボディタッチに関することです。
たとえば、定期的な爪切りなどをするためにも、愛犬には肢先を触ることに慣れてもらわなければなりませんし、体調に異変がないかどうかをチェックするためにも、触診しないとわかりませんよね。
体のどの部位についても触っても大丈夫なように、愛犬を普段から慣れさせていくといいでしょう。
ただし、くれぐれもワンちゃんにストレスを感じさせない程度にお願いしますね。