やがて消滅に向かうドッグレースを解説

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日本ではあまり馴染みがありませんが、かつてアメリカやイギリスでは競馬と並んでドッグレースが大変人気を集めていました。

しかし近年、動物愛護の観点などから、ドッグレース廃止の動きがすすんでいます。

ドッグレースで使われている犬種

時速70km以上で走ることができるグレイハウンドは、その俊足と跳躍力を活かしてウサギ狩りなどの狩猟犬として活躍していました。

グレイハウンドの速さの秘密は、その独自の走り方にあります。

左右の足を揃えて動かし、背中をバネのようにして走るダブル・サスペンション・ギャロップというスタイルは、地上最速のチーターと同じ走り方です。

ドッグレースでは、おもにこのグレイハウンドが使われ、そのほかグレイハウンドよりも小型のウイペットが使われることがあります。

ドッグレースの世界

ドッグレースの歴史

ドッグレースのルーツはおそらくイギリスだと考えられますが、商業的なレースとしては1909年にアメリカのユタ州で開催されたレースが最初だといわれています。

レールの上を走る模型のウサギが開発され、模型を操ってグレイハウンドに追わせ、スピードを競わせました。

1927年には、イギリスでも初めての商業ドッグレースが開催され、1933年にはイギリス最古のドッグレース場「ウオルサムストウ ドッグスタジアム」が誕生しました。

その後、ドッグレースはアメリカの一部の州やメキシコや南米、オーストラリア、東南アジアなどにも広がりました。

日本では第二次大戦後の一時期、開催を目指す動きがあり、GHQは靖国神社を廃止し、その跡地をドッグレース場として利用しようと考えていたといわれています。

しかし結局、靖国神社は廃止されず、ドッグレースの構想は立ち消えになりました。

レースのスタイル

アメリカのレースでは、一周400m程度のトラックコースの内柵のレールにウサギに似せた小動物のダミーを走らせ、それを犬が追いかけさせて順位を競います。

1レースに出走する犬は6匹前後です。

能力によってクラス分けがされていて、競馬と同じく出走犬の能力に応じて重量ハンデが付けられる場合もあります。

犬を酷使するドッグレース

狭いトラックの中を、70km近い速度で走るため、レース中の事故も多発します。

ケガを負う犬も多く、レースに出られなくなった犬は処分されてしまうこともあります。

真夏のレースで犬が突然死するケースもあるほか、かつてドーピング問題があきらかになったこともあります。

衰退するドッグレース

昨今の動物愛護運動の高まりからドッグレースの残酷性を問題視する人びとが増え、嗜好の多様化によって客足が遠のいたこともあって、ドッグレースは次第に衰退しつつあります。

現在アメリカでは50州のうち、43州でドッグレースが禁止されています。

かつてフロリダ州には米国の17カ所のグレーハウンドレース場のうち、最も多い11カ所がありましたが、2020年末までに全面禁止されています。

その結果、全米でレースを開催しているのは、今では3カ所まで減少しています。

イギリス最古のドッグレース場「ウオルサムストウ ドッグスタジアム」も2008年に閉鎖しています。

アジアではマカオのドッグレース(マカオドッグレースクラブ)が有名でしたが、2018年6月30日に最後のレースが開催され、廃止されました。

まとめ

かつて女王のスポーツとも呼ばれ、華やかで刺激に満ちていたアメリカのドッグレースの歴史は、間もなく閉じられようとしています。

それは世界的な流れでもあります。

現在余興としてドッグレースを開催しているところもあるそうですが、それとは別に健康的な形でグレイハウンドの脚力を生かせるステージを用意してあげたいものです。

 

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