レプトスピラ症について解説

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ペットヘルスケア

「レプトスピラ症」という病気をご存知でしょうか。

別名をワイル病といって、「レプトスピラ菌(スピロヘータ)」が引き起こす急性熱性疾患です。

この病気は世界中で発生していて、とくに熱帯地帯に多く認められますが、日本でも少なからず症例がみられます。

レプトスピラ症とは

レプトスピラ症はネズミや犬、野生動物や家畜など多くの哺乳類が罹患し、人への感染は野外活動中に汚染された土壌や水に触れることによって起こります。

かつてアメリカでは、レプトスピラ症は農業従事者や水管作業従事者、食肉処理業者の職業病だといわれていました。

レプトスピラ症の症状

人への感染症状

レプトスピラ症に罹患しても、感染者の90%には重篤な症状がみられません。

人間が発症すると、発熱や頭痛などの症状が数日の間隔をあけて2回生じます。

軽症の場合はインフルエンザや風邪に似た症状を引き起こしますが、自然に治癒してしまうため報告されず見過ごされている症例も多いといわれています。

多くは軽症ですが、重度の場合は肝臓や腎臓を含む多くの臓器に重大な障害が起こり、外国では死亡例が数例報告されています。

犬への感染症状

犬にもレプトスピラ症は伝染しますが、発生状況は地域により異なります。

日本国内では、西日本を中心に発生が多いとされています。

ワンちゃんに感染した場合も人間同様多くは無症状ですが[、発症して重症化すると黄疸、出血、腎障害など多様な症状を示し、発症後の死亡率は50%以上と高くなっています。

ワンちゃんへの伝染は、野生動物に近づくことによって起こります。

郊外のドッグランや川遊びなどで、野生動物の尿や汚染された水に触れることで伝染してしまうのです。

ワクチンの有効性について

ワンちゃんには、レプトスピラに対する混合予防接種が用意されています。

ところが、困ったことがあります。

レプトスピラには多くの種類(血清型)が存在するため、流行している血清型とワクチンが一致していなければワクチンの効果が期待できないのです。

2017年に大阪府内で発生した犬レプトスピラ症集団発生事例では、11頭が感染し死亡例が9件ありましたが、死亡したワンちゃんのうち6頭はレプトスピラワクチンを接種していたにも関わらず、ワクチンが効かなかったのです。

まとめ

ワンちゃんに外遊びをさせる際には、野生動物と接触させないようにすることが重要ですが、外遊びにおける感染を排除することは現実的には不可能です。

治療が遅れて症状が悪化するケースもありますから、ほかの病気と同様に早期発見がポイントになるでしょう。

ワンちゃんに風邪に似た症状が現れた際には、外遊びでレプトスピラ症に罹患した可能性を疑ってみることだけでも、早期発見のヒントになると思います。

 

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