犬は人間の言葉をどこまで理解しているのか解説

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犬とねこ

犬がもつ人間の言葉の理解力について様々な研究がすすんでいます。

犬と生活を共にしていると、愛犬が自分の言葉を正確に理解してくれることに驚かされることも多いですが、実際のところ、犬はどのように人間の言葉を理解しているのか、気になりますよね。

犬の言語理解の研究から

学術誌「サイエンス」に掲載された最新の研究によれば、犬は人間が発する単語とその言い方の両方を聞いて、意味を理解していることがわかりました。

飼い主さんが「よしよし!」と言葉を掛けるとき、犬は左脳で言葉の単語そのものに反応し、右脳でイントネーションに反応しているのだそうです。

つまり、犬は人間が「言葉では褒めているが声では褒めていない」ことや「賞賛的な声だが褒め言葉ではない」ことも判別できることになります。

さらに、単語とイントネーションのほか、犬は人間の視線にも反応して理解しようとしています。

犬には人間の非言語的コミュニケーションを理解する能力があることも証明されたのです。

犬はどこまで言葉を理解しているか

単語であれば伝わるが

犬は自分の名前や、「お座り、マテ、伏せ」といったコマンドを確実に理解しています。

さらに、犬種によっては2000もの単語を理解できるといわれています。

大好きな「散歩」や「ジャーキー」という単語については、「さ」や「ジャ」だけで反応してしまうこともありますよね。

言葉の理解の仕組み

犬は言葉の意味を理解しているのではなく、人間の言葉を音として捉えて、行動に繋げて覚えていると考えられています。

たとえば「ごはん」といわれた場合、その言葉の意味ではなく、「ごはん」という音が聞こえたら食べ物がもらえる記号として記憶しているということです。

さらに、単語を使った文章を理解することは難しく、犬の知性は記号化による単語の解釈に留まっています。

犬に伝わらないメッセージ

このような犬の言語理解の仕組みから、犬とのコミュニケーションを考えてみると、わかってくることがあります。

普段わたしたちは、犬に伝わらないアプローチをしているのかもしれません。

皮肉をいう

犬は単語と声のトーンによって飼い主さんの感情や指令を読み取っているので、皮肉や矛盾したメッセージを理解することができません。

たとえば、いたずらをした場合に微笑みながら「NO!」と皮肉をこめて語りかけられても、犬はその真意を理解することができません。

時間差で叱る

帰宅後すぐに、飼い主さんが留守番中のいたずらに対して叱ったとしても、犬にしてみれば、「突然飼い主さんが怒り出した」としか感じとることができません。

自分がしたいたずらや粗相は全く覚えていないのです。

犬は飼い主さんの顔を覚えたり、しつけを覚えるといった長期記憶は発達していますが、短期記憶は苦手です。

人間の短期記憶が数十秒〜数十分であるのに対し、犬の短期記憶は2~3秒しかないといわれています。

部屋でいたずらをしても、そのこと自体を2〜3秒で忘れてしまうのです。

同じ行動なのに反応が違う

犬は自分が経験したことを踏まえて、予測して行動することを得意としています。

しつけやトレーニングは、犬のこの特徴を利用しておこないます。

ところが、同じことをしたのに飼い主さんが褒めてくれなかったり、おやつをくれないと混乱してしまいます。

飼い主さんが、「最近カロリーオーバーだから」と諭しても、犬には理解できません。

自分が覚えていることと、飼い主さんの反応が違うという事実しか認識できないのです。

まとめ

犬がもつ人とのコミュニケーション能力については、現在も様々な研究が続けられています。

これからの新たな発見も楽しみですね。

古代から人間と深く関わりがある犬は、犬同士よりも人間との間のアイコンタクトをとることが上手です。

人と同じように犬にも、喜びや悲しみ、嫉妬などの感情が溢れています。

かれらには人間の言葉そのものよりも、「感情」が伝わるというのが本当のところなのかもしれません。

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