犬を飼う場合に、毎日の散歩は欠かせませんよね。
初めて子犬を迎えた飼い主さんは、いつ散歩デビューしていいのか迷うケースも多いでしょう。
子犬の散歩デビューには適した時期があり、正しい散歩の仕方を把握しておくことが大切です。
今回は犬の散歩デビューのタイミングについて解説します。
最適な散歩デビューの時期はいつか
子犬のワクチン接種のスケジュール
子犬は生後2か月で最初のワクチン接種をおこない、生後3か月~4か月の間にワクチン接種を2回おこないます。
子犬は生後3か月~4か月ぐらいでペットショップやブリーダーさんから迎えることが多いですが、この時点では最後のワクチン接種が終わっているはずです。
子犬を家に迎えたら、まずは新しい環境に慣れさせることを最優先して、1週間ほど室内でのびのびと過ごさせてあげましょう。
散歩デビューは最後のワクチン接種から2週間後
ワクチンを接種すると2~3週間で子犬の体内で抗体が作られ、さまざまな病気に対する免疫ができていきます。
したがって、子犬が散歩デビューできるのは最後のワクチン接種から3週間後以降の抗体ができあがった時期が望ましいということになります。
子犬を迎える時点で、事前にワクチン接種をした日にちを確認しておいてデビューのスケジュールを決めましょう。
心配な場合は、獣医師さんに散歩デビューのお墨付きをもらってくださいね。
生後3か月での散歩デビューが望ましいわけ
「子犬は生後3か月で散歩デビューするべき」という説があります。
これには理由があって、子犬が生後4か月を過ぎると、初めての出来事に恐怖心や警戒心を覚える「若齢期」と呼ばれる期間に入るからです。
若齢期は犬の精神的な成長にとって大切な時期です。
この時期に外的な刺激を充分に受けていないと、攻撃性の強い犬になったり、その逆に臆病な犬になってしまう可能性があるのです。
たとえば、飼い主さんや家族以外の人間に自分の体に触れられることを攻撃として認識させないように教育するためには、若齢期以前に、人間との接触に慣れさせて社会性を構築する必要があるわけです。
最初は抱っこから
しかし、生後3か月というのは微妙な時期です。
ワクチンが安定しない微妙なタイミングで、若齢期の前に散歩デビューができないケースもあるし、すでに家に迎えた頃は若齢期を過ぎていたというケースもあるでしょう。
そのような場合は、子犬を抱っこして自宅周辺を少し歩いてみるようにしましょう。
散歩の準備段階として、外の雰囲気を感じるだけでも子犬にとってプラスになるはずです。
車が走る音や草の匂いなど、外の雰囲気に慣れさせてから、落ち着いて散歩デビューできるように準備をしておきましょう。
まとめ
子犬にとって外の世界は初めてのことばかりですから、散歩中の子犬がどんな反応をするか、注意を払いましょう。
聞き慣れない音や見慣れない人や動物、車や自転車、小さな段差や慣れない感触の地面を怖がることもあります。
拾い食いにも注意が必要です。
嫌がって歩かなくなってしまったときなどには、無理に歩かせようとして引っ張ることはやめて、抱っこして帰ってもいいと思います。
散歩が怖いものではないことを自覚してもらえるように、ワンちゃんと気長に付き合ってあげてくださいね。