麻薬探知犬になる方法を解説

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犬とねこ

人間の約1億倍の嗅覚を有する犬は、その能力を生かしてさまざまな場面で活躍しています。

海外から持ち込まれる麻薬や違法薬物を水際でくい止める活動をしているのが麻薬探知犬です。

麻薬探知犬のはじまり

増大する麻薬の密輸入防止を目的として、1935年にカナダでジャーマン・シェパードが活動を開始したのが麻薬探知犬の歴史の始まりです。

その後はアメリカや西欧にも導入され、日本には昭和54年にアメリカ税関の協力を得て麻薬探知犬2頭が導入されました。

現在では日本国内の空港や港、国際郵便局に約130頭の麻薬探知犬が配備されています。

麻薬探知犬の種類

麻薬探知犬の主な犬種は、ビーグル、ジャーマン・シェパード、ラブラドールレトリバーで、日本国内ではジャーマン・シェパードとラブラドールレトリバーが活動しています。

活動しているのは1歳から8歳までの若い犬です。

麻薬探査犬の候補生のなかには、盲導犬になれなかった犬(いわゆるキャリアチェンジ)も含まれています。

麻薬探知犬になる方法

訓練施設への入所

麻薬探査犬の候補生は日本全国から「東京税関監視部麻薬探知犬訓練センター」に集められ、育成訓練をおこないます。

多くの人間が行き交う空港や港、足場の悪い環境での探知活動を想定して、まずは環境に慣れるための訓練がスタートします。

ここでは何事にも動じずに探知活動ができる集中力を養います。

3ステップある研修期間プログラム

まず、犬がダミーを発見するトレーニングからスタートします。

そこで使われるのが、ダミーと呼ばれるタオルを棒状に巻いたおもちゃです。

これをハンドラー(訓練士)が投げて、犬に取ってこさせる訓練がトレーニングの第一歩です。

ハンドラーはダミーを隠しておき、それを発見した犬を褒めることを繰り返して、犬に「ダミーを見つける遊びである」という意識を植えつけていきます。

次のステップでは、ダミーに麻薬入りの袋を結びつけて地面に埋め、それを見つけさせる訓練をおこないます。

この訓練には実際の麻薬が使われます。

犬は麻薬の臭いがするところにダミーがあることを覚え、「麻薬を見つけると遊べる」という意識づけをおこなっていきます。

最終ステップでは、ダミーに換えてバッグや靴などを使用して、実際の現場を想定した麻薬探知訓練をおこないます。

すべてのステップで、目標物を見つけた犬をハンドラーが褒めるという繰り返しにより、犬にとって麻薬探知は遊びの一環だという感覚を記憶させるのです。

合格率は30%

約4か月の育成期間が終わると、今度は実際の現場で実践です。

空港や港にある検査場や、外国からの郵便が集まる国際郵便局などで麻薬類をかぎ分けさせます。

一人前の麻薬探知犬になるためには、3ステップの訓練を受けてから実践訓練を終え、認定試験に合格する必要があります。

麻薬探知犬の認定試験に合格するのは、センターに入所する犬の約30%です。

その後、麻薬探知犬は全国9か所の税関に併設された麻薬探知犬管理センターに配備され、実際の探知活動が始まります。

麻薬探知犬とハンドラーの関係

ハンドラー(訓練士)は、麻薬探知犬と必ずペアを組んで活動します。

ハンドラーは、ペア犬のグルーミング、犬舎清掃などの世話も担当し、愛情をたっぷりと注ぎ込んで絆を深め、信頼関係を築きます。

ハンドラーには特別な資格は必要ありませんが、まずは国家公務員試験に合格し、各地の税関に配属されて税関職員になる必要があります

まとめ

麻薬探知犬として採用された犬が活躍するのは1歳から8歳までで、人間にたとえると50歳くらいで引退です。

引退後は希望者にペットとしてもらわれていくか、訓練所の引退犬用の施設で余生を送ることになるそうです。

また、麻薬探知犬試験の不合格犬も、里親ボランティアさんや希望者に引き取られます。

一般家庭に引き取られた不合格犬や引退犬は、訓練を受けていることから、賢く優しいと評判がいいそうです。

麻薬探知犬は麻薬中毒になってしまうと誤解されることがありますが、麻薬の臭いは覚えても中毒になることはないので安心してください。

 

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