特発性てんかんの治療と好発犬種を解説

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ペットヘルスケア

てんかんは、脳の神経細胞が過剰に活動することによって発作的に繰り返される全身性のけいれんや意識障害を主な症状とする脳疾患です。

人間や犬、ねこをはじめとする哺乳類だけでなく、魚や爬虫類などにも見られます。

犬のてんかんの種類

てんかんには「二次性」と「特発性」の2つが知られています。

「二次性」」とは事故による脳の損傷や脳腫瘍などが原因で起こるもので、「特発性」というのは「原因がわからない」という意味です。

ほとんどのてんかんは特発性で、犬全体でおよそ100頭に1頭の割合で、純血種の場合では50頭に1頭の割合で、特発性てんかんを発症するといわれています。

特発性てんかんは、脳の組織にとくに異常がないにもかかわらず発症します。

原因不明の脳神経の機能異常は遺伝的素因が関与するといわれていて、比較的若い年齢の発症が多くみられます。

特発性てんかんの症状

特発性てんかんには、体の一部だけに発作の症状が現れる焦点発作と、意識消失を伴う全身性発作があります。

焦点発作はその犬の癖だと勘違いされたり、見過ごされることが多いため、飼い主さんが愛犬の発作に気づくのは、多くが全身性発作のケースだと思われます。

気圧の変化や季節の変わり目、ドアチャイム音やテレビの電源を入れると発作を起こすなど、発作を起こすタイミングにはその犬特有の癖があるケースもあります。

焦点発作の症状

●口をくちゃくちゃさせたり、よだれが出る
●手足や顔面などの一部の筋肉がけいれんする
●落ち着きがない様子がある
●自分の尾を追いかけるように同じところでくるくる回る
●遠吠えのように鳴く

全身性発作の症状

●全身あるいは体の一部の筋肉を突っ張るけいれん発作
●ガクガクと足を震わせる
●突然活動が停止して、放心状態となる(数秒から数十秒)
●遊泳運動(犬かきのように手足を動かす)をする
●突然全身が脱力して崩れ落ちる

てんかんの好発犬種

特発性てんかんは遺伝性要因が指摘されています。

犬種に限らず発症しますが、とくに以下の犬種には注意が必要です。

イタリアン・グレイハウンド、ボストンテリア、ビーグル、シベリアンハスキー
トイ・プードル、ダックスフンド、シェルティー、ゴールデンレトリバー、
ラブラドールレトリバー、ボーダー・コリー、ボーダー・テリアなど

特発性てんかんの検査と治療

種類を特定する検査

てんかんの種類を特定するため、歩く様子や反射などをみる検査や血液検査、心臓の機能検査のほか、状況によってはMRI検査や脳波検査が必要となる場合があります。

特発性てんかんの治療

治療は、抗てんかん薬による発作のコントロールが中心になります。

発作を完全に消滅させることは難しく、治療は発作の頻度と強度を下げることが中心です。

発作の回数の減少や発作の持続時間の短縮、発作の程度を軽減することを目的として、抗てんかん薬でコントロールしていきます。

投薬治療によって、てんかんの持病がある犬の70~80%が、発作の頻度を軽減するというデータがあるそうです。

まとめ

飼い犬の100頭に1頭以上が、てんかんを発症する可能性があります。

純血種であればそのリスクは倍です。

ただし、必要以上に恐れることはありません。

投薬治療である程度発作を抑えていくことができるからです。

治療を続けるためには、かかりつけの獣医さんの指示に従って、投薬期間や投薬時間、投薬量などをきちんと守ることが重要です。

てんかん発作は、ストレスや強い刺激(フラッシュのような強い光、金属音、ビニール袋の音な)、天候の変化など周囲の環境が引き金となって発症することもあります。

愛犬に過度の刺激を与えないような生活をさせてあげることも重要です。

 

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