誰もがパトラッシュの犬種を誤解している件について解説

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犬とねこ

有名な物語「フランダースの犬」ですが、主人公ネロの愛犬パトラッシュがどんな犬種かについてはあまり知られていません。

おそらく多くの日本人がセントバーナードだと思っていますが、実は全然違います。

フランダースの犬はどんな物語か

「フランダースの犬」は、19世紀にイギリス人作家ウィーダが書いた児童文学です。

主人公ネロとパトラッシュとの出会い

フランダースの犬の舞台は19世紀後半のベルギーです。

幼いころに両親を亡くした主人公ネロは、足の悪い祖父と一緒に貧しいながらも楽しく暮らしていました。

ある日、道に弱って傷ついた犬が放置されていました。

かわいそうに思ったネロは家に連れ帰り、祖父と看病をすると何とか元気に回復し、ネロはパトラッシュと名付けました。

祖父とネロの2人で商っていた牛乳売りの仕事も、パトラッシュが荷を引いて手伝ってくれるようになりました。

ネロの大きな夢

ネロには将来の夢がありました。

ひとつは画家になること、そしてルーベンスの祭壇画をその目で見ることでした。

画家を目指して絵を描いていたネロは絵画コンクールに応募しますが、残念ながら落選してしまいます。

さらにその日、町の風車小屋が火事になり、ネロはその犯人に仕立て上げられてしまうのです。

クリスマス前日に家を追い出されてしまったネロは、無意識のうちに憧れのルーベンスの祭壇画のある教会へ向かいます。

その先に待ち受ける運命とは・・・。

パトラッシュの犬種名はブービエ・デ・フランダース

日本のアニメではパトラッシュは白と茶色の大型犬として描かれているため、セントバーナードだと思っている人が多いのですが、実際にはベルギーのホーボケンという街にあるフランダースの犬の銅像は、「ブービエ・デ・フランダース」という犬がモデルになっています。

フランダースというのは地域の名前で、ブービエとは「牛飼い」の意味です。

牛を追う牧羊犬として重用されていたブービエ・デ・フランダースは、忠実で賢く落ち着きがあり、まさにパトラッシュのモデル犬の特徴を備えていますが、このように、セントバーナードとはまったく異なる黒い被毛の犬です。

テレビアニメ「フランダースの犬」

日本人にとっては、テレビアニメのイメージが強いでしょう。

ただし、「フランダースの犬」のアニメが放送されていたのは1975年なので、若い人はほとんど知らないかもしれません。

フランダースの犬のアニメの最後のシーンはあまりにも有名です。

「パトラッシュ…疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ…」という主人公ネロの最期のセリフが有名ですよね。

弱ったネロの隣に寄り添うパトラッシュの健気さにも心打たれる名シーンです。

日本人がパトラッシュをセントバーナードだと勘違いする理由

ブービエ・デ・フランダースの姿を見ると、アニメのパトラッシュとは似ても似つかないことに驚きます。

どうしてアニメのパトラッシュはこのように描かれたのでしょうか?

ブービエ・デ・フランダースは真っ黒の巻き毛の犬ですが、アニメにした場合にこの風貌だと日本人に馴染まないのではないかという、当時の制作側の意図があったようです。

そこで、前年に放送されていた「アルプスの少女ハイジ」でも馴染みのあるセントバーナードに似せた姿を描いたという説が有力です。

まとめ

パトラッシュのモデルになったブービエ・デ・フランダースは、見た目こそアニメの中の犬とは違いますが、忠実で賢く、よろこんで仕事をする様子はまさにパトラッシュそのものです。

フランダースの犬は日本の国民的アニメとして広く知られるようになりました。

しかし、世界的にはそれほど浸透している作品ではなく、これほど有名なのは日本くらいだという事実にも、あらためて驚かされます。

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