いろいろある犬のヘルニアを解説

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ペットヘルスケア

ヘルニアという病名は聞いたことがあると思いますが、「ヘルニアはどんな病気?」という問いに答えられる人は少ないかもしれません。

よく知られているのが椎間板ヘルニアですが、そのほかにもヘルニアと呼ばれる病気がいくつかあります。

ヘルニアとはなにか

ヘルニアとは、脂肪や内臓が本来の位置から飛び出てしてしまった状態を指します。

椎間板のほか、横隔膜やへそ、鼠径部など、体のいろんな部位で発症します。

よく「タイヤの弱くなった部分から内部のチューブが突き出た状態」と例えられます。

当初は力が加わったときにぷくっと中身が出て、力が弱まると引っ込みますが、悪化すると引っ込まなくなってしまいます。

ヘルニアはどうして起こるのか

本来、各々の臓器は筋肉や膜によって正しい位置に保たれていますが、筋肉や膜の弱い部分に過剰な圧力がかかると、その部位が裂けたり隙間が広がって、内臓が飛び出すことがあります。

先天的に穴が開いている場合もあれば、事故や老化などにより後天的に発症する場合もあります。

いろいろなヘルニアを解説

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、背骨や首の骨の間のクッション(椎間板)が変性して正常な位置から逸脱し、神経側に飛び出して脊髄を圧迫する状態をいいます。

症状は圧迫される神経の場所や状態によって様々です。

臍(さい)ヘルニア

臍ヘルニアとは、いわゆる「でべそ」のことです。

胎児期に母親の臍の緒とつながっていた部分が閉じなかったことが原因で発症します。

臍の皮下の腹壁に開いた穴から腸管や脂肪の一部が飛び出し、ぽっこり膨らんだように見えます。

成長するに従って自然に臍の穴が閉じる場合もありますが、自然治癒が望めず、脂肪だけでなく腸管などの臓器が脱出している場合は、整復する手術をおこないます。

鼠経(そけい)ヘルニア

鼠経ヘルニアは、膀胱や腸管などの臓器や脂肪が鼠径部(後足の付け根)から飛び出た状態で、鼠径部に異常な膨らみが見られます。

先天性異常のほか、継続的に腹圧が加わることにより後天的に発症する場合もあります。

ヘルニア輪が小さい場合は経過を見るケースもありますが、膀胱が飛び出している状態だと排尿障害が起こるため手術を要します。

会陰(えいん)ヘルニア

会陰ヘルニアは、肛門の両脇のどちらか一方または両側の、ゆるんだ筋肉の隙間に臓器が入りこんでしまう病気で、中高齢のオスに多くみられます。

会陰部分に腸の一部や膀胱が脱出すると、排便障害や排尿障害を起こします。

外科的手術によって飛び出した臓器を元の状態に戻し、筋肉の隙間をふさぐ治療が一般的です。

横隔膜ヘルニア、腹膜ヘルニア

横隔膜は胸とお腹を隔てる筋肉で、呼吸するときにはこの膜が上下します。

横隔膜ヘルニアは、横隔膜の穴から、肝臓や腸管などの腹部臓器が胸腔内(肺、心臓が位置する空間)に移動してしまう病気です。

先天性の場合もありますが、交通事故による裂傷が原因である場合が多く認められます。

ヘルニアの内容物が肺や心臓を圧迫すると呼吸困難に陥り、ショック状態や最悪の場合には死に至る危険もあります。

腹膜ヘルニアはお腹を覆う腹壁が裂け、脂肪や内臓が皮膚の下に飛び出る病気です。

交通事故による衝撃が原因である場合が多いですが、生まれつき腹壁がきちんと閉じていないケースもあるようです。

小脳ヘルニア

小脳ヘルニアは、首に近い後頭部の頭蓋骨にある穴が先天的に大きく、小脳の一部が穴に入り込んで圧迫される病気です。

高度な外科手術が必要になる場合があります。

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まとめ

今回は6つの犬のヘルニアを紹介しました。

犬はさまざまなヘルニアを発症する可能性があります。

愛犬の身体の一部がぽっこり膨らんだ状態になり、びっくりしてしまう飼い主さんも多いと思いますが、ヘルニアがどんな病気なのかを知り、慌てずに治療に努めましょう。

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