「室内飼育なら事故もないから安心」と考えている飼い主さんもいると思いますが、室内でもねこが立ち入ると危険な場所がいくつかあります。
今回は、これらの場所が危険な理由と、事故防止の対策について解説します。
洗濯機の中
ねこは狭くて暗いところが好きな習性があるので、洗濯機の中に入ってしまうことがあります。
こっそり洗濯機に入ってしまうことが多いので、飼い主さんが気づかないと大変危険です。
洗濯機事故の対策
洗濯機を使用しない場合は必ずフタをしておきましょう。
洗濯物が入った洗濯槽に隠れている場合があるので、洗濯機を使用する前に必ず中をかき回して、ねこが入っていないことを確認する習慣をつけましょう。
洗剤や柔軟剤には有害な物質が含まれています。
外に出しっぱなしにせず、棚などに保管しましょう。
キッチン
ガスコンロの上に猫が登って、間違って点火スイッチを押してやけどをしてしまったり、火事になる危険があります。
また、ねこがキッチンに出ている危険な食材や異物を誤飲する可能性もあります。
キッチン事故の対策
キッチンに入らないように、繰り返しねこに教えます。
果物ナイフや包丁のように危険な調理器具や、調理済みの料理や食材が入った鍋や食器など、ねこに触ってほしくないものを出しっぱなしにせず、こまめに収納スペースにしまいましょう。
点火スイッチにはロックをかけ、とくに留守中は、誤飲・誤食しそうなものは鍵付きの収納スペースに入れておきましょう。
ゴミ箱はねこが漁らないように、フタつきのものにします。
バスタブ
夏目漱石の「吾輩は猫である」の主人公のねこは、最期に水瓶で溺死してしまいます。
この例に限らず、泳ぎが苦手なねこの溺死事故は多いのです。
浴槽にフタをしていても、ねこが乗った拍子にフタがズレて落ちてしまうことも考えられます。
バスタブ事故の対策
ねこは水を張った浴槽から脱出しようとしても、縁がツルツル滑って出られなくなります。
ねこが誤って溺れてしまわないよう、湯船のお湯は必ず抜いておきましょう。
マンションのベランダ
部屋の換気をしていた瞬間とか、窓の閉め忘れなど、ちょっとした隙にベランダに出てしまう可能性があり、高層マンションのベランダから、そのまま下に飛び降りてしまう事故がときどき発生します。
冒険心のほか、性衝動による場合や、もともと外で長く暮らしていたねこは、脱走する可能性が高くなります。
ベランダ事故の対策
ねこが脱走しそうな窓を開けないというのが基本的な対策ですが、網戸ストッパーなどを設置する方法も考えられます。
性衝動による脱走を防止するには、去勢手術もしくは不妊手術を考慮しましょう。
クローゼット
暗くて狭い場所が好きなねこはクローゼットに入り込んでしまうことがあります。
クローゼットの中で収納が倒れてしまったり、ハンガーで首を吊ってしまうと大変危険です。
暑い時期に飼い主さんが気づかずに閉じ込めてしまうと、クローゼットの中で熱中症を引き起こす恐れもあります。
クローゼット事故の対策
クローゼットの扉を閉める前に、ねこが入っていないか確認する習慣をつけましょう。
ねこが飛び乗って倒れてしまう家具などは固定したり、片付けておきましょう。
まとめ
身体能力が高いねこは、飼い主さんが予想もしない場所にも侵入する可能性があります。
そして、室内飼いのねこの事故の多くは飼い主さんの留守中に起こります。
普段からねこが立ち入ると危険な場所については対策をして、もしもの事故が起こらないようにしましょう。