日本犬が認知症になりやすい理由と予防対策を解説

ペットヘルスケア

認知症とは、加齢などによる脳の神経細胞の減少や脳の萎縮によって、知能が低下した状態のことをいいます。

ワンちゃんの長寿化にともなって、人間同様、認知症になるワンちゃんも増えています。

認知症の症状

犬の認知症には以下の症状があることが知られています。

①狭いところに入りたがり、入ると出られなくなる

②同じ場所をグルグル回りする

③昼夜逆転の生活になり、夜鳴きをする

④トイレの失敗が多くなる

⑤気力がなくなる、もしくは暴力的になる

日本犬は認知症になりやすい?

どんな犬にも認知症になる可能性はありますが、犬種によってリスクは異なります。

ゴルーデンレトリバー・チワワ・ミニチアダックスフンドなどの洋犬は認知症になるケースは極めて少ないとされています。

その一方で柴犬・秋田犬・紀州犬・日本犬や、日本犬のミックスは認知症リスクが高いといわれています。

日本犬が認知症になりやすい理由

日本犬が認知症になりやすい理由は残念ながらまだはっきりと解明されていません。

一節では食生活の変化が関係していると考えられています。

太古の時代から日本人は魚中心の食生活を送っていたため、日本犬も主に魚からタンパク質を摂取してきました。

しかし1960年代ごろから肉を主成分とするドッグフードが普及するようになり、日本犬の食生活は魚中心から肉中心へと変化しました。

この変化によって、魚に多く含まれる不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)の摂取量が不足するようになりました。

それが日本犬の認知症の多発につながっているのではないかと考えられているのです。

実際に認知症の犬とそうでない犬のDHAとEPAの血中濃度を比較すると、認知症の犬の方が血中濃度が低いことが確認されています。

認知症の予防対策

現段階では根本的に完治させる薬や治療法はありません。

したがって認知症を発症しないように予防することが大切です。

そのためには脳に刺激を与え、脳を活性化させることがポイントです。

適量の散歩をさせる

体力の落ちたシニア犬の体力を気遣って散歩を控える飼い主さんがいますが、これは逆効果です。

運動をしないと体力も低下してしまい、外部からの刺激がなくなるとますます心身の老化を促進してしまいます。

散歩による適度な運動に加えて、日光を浴びさせることが重要です。

愛犬の足腰が弱って歩行が困難な場合は、カートに乗せて散歩するだけでも脳に刺激を与えることができ、気分転換にもなります。

食事の工夫

青魚などに多く含まれるDHAやEPAといった不飽和脂肪酸は脳を活性化し、脳の老化を遅らせる働きがあるといわれています。

認知症の予防や症状の改善への効果が期待されているので、DHAやEPAが入った犬用サプリメントやドッグフードなどを与えてみるのもいいかもしれません。

ただし、認知症発症後に不飽和脂肪酸を与えることによって、どの程度の効果があるのかについては未知の部分もあります。

まとめ

日本犬だからといって必ず認知症になるわけではありません。

そして、どの犬も高齢になれば認知症になるリスクは高まります。

現段階では認知症を完治することは望めないため、予防と早期発見が重要です。

もし愛犬が認知症になっても、これまでと変わらない愛情を持って最期までお世話してくださいね。

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