室内飼育が増えたことや、獣医療やフードの進化などにより、ワンちゃんの寿命は飛躍的に伸びています。
高齢ゆえの健康トラブルがある一方で、寿命が短い傾向のある犬種も存在します。
飼い主さんとしては、犬種の特徴を充分理解をしたうえで、愛犬との繋がりを日々深めていきましょう。
寿命が短い犬種
グレートデーン
寿命年数が短い犬種としてよく挙げられるのがグレートデーンです。
平均寿命は7~10年といわれています。
グレートデーンはご覧のような短毛の超大型犬で、頭がやや大きく、大きめの垂れ耳が特徴です。
性格は見た目とは異なり、とても温厚で友好的で服従心が強い犬種です。
人間の子どものことが大好きで、飼い主や家族にはひょうきんな一面も見せてくれる、とても愛らしい犬種です。
2.セントバーナード
山岳救助犬として有名なセントバーナードも寿命が短い犬種のワンちゃんです。
セントバーナードの寿命は8~10年といわれています。
大きな体に愛嬌のある顔と大きな垂れ耳、がっしりとした骨格と筋肉をもっています。
被毛はダブルコートに覆われているので、暑さは苦手です。
性格は温厚でやさしく、知能も高いので、飼い主さんから与えられた指示もしっかりこなす賢くて辛抱強いワンちゃんです。
ブルドッグ
ブルドッグの寿命は8~10年といわれています。
がっちりとしてムチムチな体型に、シワの多いユニークな顔が特徴です。
足が短いため重心は低く、肩幅は広く頭が大きいワンちゃんです。
大きな立ち耳と短いマズルが印象的で、昔は闘犬だったため攻撃的な犬種でしたが、現在は品種改良されとても温厚な性格になりました。
4.レトリバー系の犬種
ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなどのレトリバー犬種は、体型に比べて臓器が小さいため、胃捻転を発症しやすいといわれています。
また、癌になりやすい犬種でもあるため、癌を発症して若くして亡くなってしまう子も多くなっています。
5・バグ、フレンチブルドッグ
鼻(マズル)が短く息がしにくいという特徴を持つパグやフレンチブルドッグ、ペキニーズなどの鼻ぺちゃ(短頭犬種)の小型犬も平均寿命が短い犬種です。
体型による一般的な傾向
ワンちゃんの寿命は、一般的に小型犬よりも大型犬のほうが短い傾向がありますが、体の構造に宿命的な弱点をもつ犬種もいます。
成長スピードの違い
小型犬は1歳までの成長スピードが速く、その後の成長は緩やかになっていくため、シニア期に突入する年齢も約7歳と遅い傾向にあります。
それに対して大型犬は、1歳までの成長スピードは遅いものの、その後の成長速度が小型犬よりも速く、シニア期に突入する年齢が5歳と早くなります。
体の構造の違い
大型犬は体に対する臓器の割合が小さく、酸素や栄養素をしっかり体全体に行き渡らすために必要なエネルギー量が大きいため、小型犬と比較すると、心臓や臓器への負担が大きくなりがちです。
悪性腫瘍の発生率
大型犬は、小型犬に比べて骨肉腫やリンパ腫などの悪性腫瘍の発生率が高い傾向にあるといわれています。
短頭種
鼻が長い犬種よりも鼻ぺちゃの短頭種のほうが、寿命が短い傾向があります。
マズルが短いことから、呼気のスムーズな入れ替えや体温調節が苦手で、呼吸器系のトラブルで病気になってしまうことが多いのです。
まとめ
ワンちゃんに長生きしてもらうためにより良い環境づくりを心掛けたいですね。
食生活はもちろんのこと、散歩に行ったり、一緒に遊んでワンちゃんのストレスを減らしてあげられるといいと思います。
また人間と同じように定期的な健康診断をおこなって、体調に異変が少しでもあれば早急に獣医さんに診てもらいましょう。
犬種による寿命の違いは、あくまでも目安です。
ブルドッグの最高齢は17歳という記録もあります。
また、寿命が短いからといって不幸であるとはいえません。
生きている間にたくさん幸せを与えてあげることで、愛犬は幸せな生涯を送ることができます。
愛犬に幸せな生涯を送ってもらうために、寿命を深く気にせず、強い絆を築いていきましょう。