愛猫にいつまでも長生きしてほしいと願うのは、飼い主さん共通の思いですが、18歳以上のねこちゃんが表彰してもらえる制度があるということをご存じでしょうか?
日本動物愛護協会の活動
公益財団法人日本動物愛護協会は、動物愛護のためのさまざまな活動をおこなっています。
・動物の命を守る活動 ・動物を知ってもらう活動 ・社会への提言活動
日本動物愛護協会の長寿動物表彰制度
日本動物愛護協会は、社会への提言活動の一環として高齢の犬猫を表彰する「長寿動物表彰」をおこなっています。
表彰の年齢を迎えることができた犬やねこは、家庭の中で正しく大切に飼育されてきたことの証であるという考え方に基づいています。
またそれは一緒に暮らしてきたペットの長寿表彰という意味だけではなく、共に暮らしてきた家族への感謝の意味も込められています。
表彰対象年齢
ねこは18歳から、犬は体のサイズによってそれぞれ長寿表彰の年齢が決められています。
ねこ、小型犬(体重11㎏未満)・・・・18歳から 中型犬(11~20㎏)・・・・・・・・・15歳から 大型犬(21~40㎏)・・・・・・・・・13歳から 超大型犬(41㎏以上)・・・・・・・・10歳から
表彰の申請方法
動物病院の診断書、予防接種の証明書、検査データ、写真、動物の年齢を証明する資料を添えて、指定の申込用紙に必要事項を記載して、郵送で申請します。
承認されれば、長寿動物の証明として表彰状を発行してもらえます。
ちなみに長寿申請は毎年できるわけではなく、一生涯に1回限りとなります。
表彰状のほか、日本動物愛護協会のホームページにはペットの写真と名前、年齢が掲出されます。
ちなみに2019年の最高齢ねこは27歳のミックスねこ「ドンくん」、最高齢のワンちゃんは柴犬の「太朗くん」22歳でした。
18歳以上のねこの割合はどれぐらい?
現在、飼いねこの平均寿命は15歳前後といわれていますが、ねこの18歳を人間にたとえると88歳になるそうです。
長寿ねこの割合は年々増加傾向にあるとはいえ、それでも18歳以上生きるねこの割合はわずか5~8%ほどだといわれています。
(※)ただし、この数字はあくまで統計なので、実際はもっと多いかもしれません。
愛猫に長生きしてもらうために
愛猫の寿命を守れるのは飼い主さんだけです。
まず注意したいのは上質なフードを与えることと、飲み水の管理です。
ねこは泌尿器や循環器に弱点があります。
糖尿病や腎臓疾患の予防のためには、食事と水の管理は最重要テーマです。
さらに、食事の管理以外で注意したいポイントは、生活するうえでのストレスをなくすことです。
環境の変化や生活リズムの乱れがねこのストレスにつながり、病気を招くこともあります。
ねこは引越のほか部屋の模様替えでも、環境変化によるストレスを感じてしまいます。
「静かな環境で生活をする」「トイレは清潔に保つ」「積極的に遊んであげる」ことを、普段から心掛けましょう。
まとめ
犬やねこは高齢になるほど抵抗力が弱くなり、病気にかかりやすくなります。
長生きのためには病気にならないようにする、すなわち「未病」の段階で早めの対処をして病気に至らないようにしていくことが大切です。
ペットがシニア期に入ったら動物病院で定期的に健康診断を受け、普段の生活だけではわからない部分を調べてもらいましょう。
その結果、飼い主さんとペットの日々の努力の証として長寿表彰制度を活用されるというのもいいのではないでしょうか。