レイジシンドロームを解説

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ペットヘルスケア

レイジシンドロームは、「突発性激怒症候群」や「特発性攻撃行動」ともいわれ、正式名をスプリンガー・レイジシンドロームといいます。

犬が発作的に噛みつくなどの攻撃行動を取ってしまう、非常に危険な病気です。

レイジシンドロームの症状

特徴的な症状は、唸るなどの前触れが全くなく、発作的に突然噛みつくということです。

通常、犬が噛みつく行為には何らかの原因があります。

たとえば「縄張りを守る」「優位性を示す」「恐怖」などの理由が考えられます。

しかしこの疾患は、犬に怒りや恐怖の意識がないにも関わらず、突然なんの前触れもなく噛みついてしまうという大変厄介な性質があるのです。

攻撃行動は数分から、長くて数時間続くこともあります。

その間、辺り構わず攻撃して周囲の物を破壊してしまうのですが、急に何事もなかったように元に戻ります。

レイジシンドロームがみられる犬種

スパニエル系、テリア系やレトリバー系に多く見られ、プードルにも同様の症例が見られます。

最初に発病が確認されたのがスプリンガー・スパニエルだったことから、この病名がつけられたそうです。

また、これらの犬種のほか、単色系の被毛の犬に比較的多く症例があるようです。

発症の原因は脳の疾患

 

レイジシンドロームの原因は脳障害で、先天性脳機能障害の場合と、後天性(脳腫瘍や外傷)の場合があります。

発症のメカニズムはよくわかっていませんが、ある研究によると、脳の興奮を落ち着かせる働きがある脳内伝達物質セロトニンの量が低下することが原因で発症するともいわれています。

レイジシンドロームの治療

レイジシンドロームによる噛みつき行為は、しつけで改善、抑制することはできません。

今のところ抗てんかん薬を使った投薬治療で症状を抑える方法しかありませんが、焦らず治療を続ければ症状が軽くなることもあるそうです。

投薬治療に効果がみられない場合は、飼い主さんや家族をはじめとして周囲の犬や人間は、常にこの爆発的突発の危険にさらされます。

その場合は、賛否はあるものの、犬の攻撃時の最大の武器となる犬歯の切断がおこなわれるケースもあります。

上下の4本の尖った犬歯を中ほどで切断する施術で、万が一噛まれた時の被害を最小限に抑えるというものです。

まとめ

レイジシンドロームの犬は、突然スイッチが入ったように見境なく噛みつきます。

愛犬がこの病気になってしまった場合には、飼い主さんに掛かる精神的プレッシャーは大変大きいものがあるでしょう。

攻撃には予兆がなく、全く手加減がないので事故を避けることが難しいのです。

治療による改善の兆しが見えた場合は、「絶対よくなる」という強い気持ちを忘れずに見守ってあげて下さい。

しかし、投薬治療で状況が改善しない場合は、とくに幼児や高齢者がいる家庭などでは、飼育をあきらめざるを得ないこともあるでしょう。

安楽死を選択する飼い主さんもいるそうで、深く考えさせられます。

ただし、噛みつき癖のあるワンちゃんがすべてレイジシンドロームであるとは限りません。

攻撃行動の前触れの有無が、この病気であるかどうかを見極めるポイントです。

正しく診断を受け、たとえば権威症候群であれば、トレーニングで改善する可能性があることも知っておきましょう。

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