サル―キの特徴とかかりやすい病気を解説

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犬とねこ

細身で流線型の容姿をもつサルーキが疾走する姿は、大変優美で気品があります。

別名をガゼル・ハウンド、またはペルシアン・グレーハウンドと呼ばれ、長らくガゼル(鹿の一種)を狩るための猟犬として遊牧民族とともに暮らしてきた犬種です。

サル―キの歴史

現存するすべての飼育犬種の中で最も古い犬種だといわれています。

原産地は中東で、起源は現在のイラク南部にあったシュメール時代(紀元前7000~6000年前)までさかのぼるともいわれています。

紀元前2100年頃の古代エジプトのファラオの墓からもサルーキのミイラが発掘されています。

サルーキはアラビアの遊牧民とともにガゼル狩りをしながら旅をしてきました。

その後、12世紀頃にヨーロッパに渡り、16世紀初頭に描かれたドイツのハインリッヒ4世の肖像画には、王の足元にサルーキと思われる犬の姿があります。

サル―キの性格

感受性が豊かで、神経質なところもみられます。

屋外では活発に行動しますが、家の中では静かに過ごすことを好みます。

人にも他犬にも媚びることはなく、まさに高貴とされる雰囲気そのものです。

頑固な面があるので、ややしつけが難しい犬種といえるでしょう。

サル―キに非常に多い病気

肥大性心筋症

心臓の筋肉が厚くなり、体に充分な血液を送り出せなくなる病気で、遺伝性の素因が関連すると考えられています。

初期にはほとんど症状は認められません。

病気の進行に伴って徐々に活動の低下や疲れやすくなるなどの症状が出始め、心不全に進行すると呼吸や食欲に異常を認め、特徴的な症状としては咳をすることがあります。

血栓が血管に詰まって後ろ足の麻痺が起こったり、突然死する危険性もある病気です。

肥大型心筋症を治癒させる方法は今日の医療には存在しません。

治療は投薬による内科的な対症療法が中心になります。

胃捻転

大型の犬種に多く見られる病気で、胃が拡張してねじれを起こすことで発生します。

胃や周囲の血流が遮断されて急激なショック状態に陥り、突然死することもある緊急性の高い病気です。

一気食いや水のがぶ飲みと、その直後の運動による胃拡張が主な原因です。

散歩や運動の直後や早朝に発生することが多く、急激にぐったりとし、嘔吐をしたくても吐けない状態になり、多量のよだれを流します。

その後、呼吸困難や脈圧が低下するなどのショック症状を起こすと、治療は一刻を争います。

胃捻転を予防するためには普段の食生活に注意する必要があります。

フードの与えすぎのほか、食後すぐの運動をさせないようにしましょう。

セロイドリポフスチン沈着症(CL症)

CL症の犬は遺伝的に脳内の老廃物を除去する酵素が欠損しています。

そのため中枢神経に老廃物が蓄積し続け、中枢神経障害を起こします。

1歳以上になってからの発症が多いといわれ、発症後は脳内老廃物の蓄積が進むにつれて脳細胞のダメージが進行し、3歳頃死に至ります。

極度の不安や恐怖、視力の異常や足元のふらつきなどの運動障害、異常に興奮したり、激怒したりする錯乱行動が見られます。

残念ながら治療法はありません。

ブリーダーは繁殖犬の遺伝子検査をおこなうことによって、この病気を発症する子犬が産まれないような選択的な繁殖をおこなうべきでしょう。

まとめ

サル―キはスタミナ豊富で運動能力が高いので、日頃から豊富な運動量が必要です。

跳躍力に優れているので、庭で遊ばせるのであれば高い塀が必須です。

できれば1日2回、各1時間以上の散歩をしてあげるといいと思います。

しつけについては慎重さが求められます。

精神的に繊細な面があるため、強制的なしつけによって信頼関係を損なうリスクがあります。

飼育環境を含め、初心者には扱うことが難しい犬種だといえそうです。

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