スコティッシュフォールドが問題視される理由を解説

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ペットヘルスケア

日本でも人気が高いスコティッシュフォールドは健康面に関する問題を抱えています。

スコティッシュフォールドの特徴である折れ曲がった耳は軟骨の異常によって起きる奇形であり、この猫種は骨や軟骨の病気になるリスクが高いのです。

スコティッシュフォールドはどんなねこか

日本で大人気のスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは丸い顔に折れ曲がった小さな耳がチャームポイントで、性格もおとなしく飼育しやすい人気猫種です。

日本国内の猫種ランキングでも常にトップの人気を誇ります。

スコティッシュフォールドの歴史

スコティッシュフォールドは1961年にスコットランドの農場で生まれた折れ耳のねこをルーツにもちます。

折れ耳の特徴が遺伝性のものであることが認められ、このねこを品種として固定するための品種改良がおこなわれました。

そして1994年になって、スコティッシュフォールドという品種として公認されたのです。

スコティッシュフォールドの折れ耳の秘密

折れ耳の原因は軟骨異常

スコティッシュフォールドの折れ耳の理由は軟骨の異常による奇形です。

正式には「遺伝性骨軟骨異形成」という症状で、耳だけでなく四肢にも症状が現れます。

生後数か月から発症し、ジャンプや階段上りができなかったり、体を動かすと痛いので運動量も落ちていきます。

折れ耳の個体には、ほぼ100%の確率で症状がみられます。

いわゆる「スコ座り」という座り方は、四肢の痛みのために普通の座り方ができないことが原因だといわれています。

痛みは一生つきまとう

骨軟骨異形成は進行性の疾患です。

ねこの成長とともに手足の変形がすすみ、骨瘤が大きくなり、ねこは体を動かずたびに痛みを感じるようになります。

骨軟骨異形成には根本治療はなく、サプリメントや鎮痛剤の服用といった痛みを緩和させる治療しかありません。

スコティッシュフォールドは一生涯にわたって、痛みを感じ続けることになるのです。

スコティッシュフォールドの繁殖の現状

イギリスでは繁殖が制限されている

イギリスの猫種登録団体GCCFはスコティッシュフォールドを繁殖させるべきではないとして、1974年にスコティッシュフォールドを登録猫種から除外しました。

これをきっかけにイギリス国内ではスコティッシュの人気は一気に衰えました。

日本国内のブリーディングの状況

一方で、日本での人気は相変わらず高く、過去10年間にわたって人気猫種ナンバーワンの地位を保っています。

スコティッシュフォールドの愛好家のなかには、健康面を勘案してあえて折れ耳の個体を選ばない飼い主さんもいますが、多くの人は折れ耳のスコティッシュを好みます。

自主規制により折れ耳同士の繁殖をしないブリーダーさんも多いのですが、折れ耳同士の繁殖は禁止されているわけでもないので、現実的には野放し状態になっています。

飼う側の無知が悲劇の連鎖を生んでいるのかもしれない

スコティッシュフォールドの飼い主さんのなかにも、この猫種に健康課題があるという現実を知らない人がいるようです。

動物病院の先生によると、スコティッシュの治療に来た飼い主さんに、このねこに関節疾患のリスクが高いことを伝えると、それまで一切知らなかったという人が実に多いのだそうです。

スコティッシュの遺伝性リスクについては、ペットショップでも充分な説明がされていないのでしょう。

まとめ

日本では珍奇な外見の品種の人気が上がる傾向があります。

やはり突然変異で誕生した猫種に、短足のマンチカンがいます。

短足のマンチカン同士で交配すると死産になる確率が高いので、繁殖においては長足のマンチカンと短足のマンチカンの交配や、マンチカンと雑種猫との交配が推奨されています。

ところが、そのような交配によって短足のマンチカンが生まれる確率は20~30%程度にすぎないといわれています。

ペットショップで売られているのは、短足のマンチカンばかりですよね。

それならば、残りの70%以上の長足の子たちはどこへ行ったのでしょうか?

そして、折れ耳のスコティッシュフォールドは、これからも生まれ続けます。

人間のエゴが作り出したこれらの猫種の将来をどうすべきなのか、一度考える機会をもってみてはどうでしょうか?

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