「世界でもっとも醜い犬コンテスト」を解説 

スポンサーリンク
グッズ紹介

「世界でもっとも醜い犬コンテスト」という催事をご存知でしょうか。

アメリカで毎年開催されているこのコンテストの意義は、見た目が珍奇な犬を晒しモノにすることではなく、動物愛護の想いが込められているのです。

「世界でもっとも醜い犬コンテスト」とはどんな大会か

「世界でもっとも醜い犬コンテスト(Ugliest Dog Contest)」は毎年6月の最終週にアメリカ・カリフォルニア州ペタルームで開催されています。

コンテストが始まったのは1970年代ですが、当初は地元民だけでひっそりとおこなわれてきた地味な催し物でした。

その後1988年にソノマ・マリンフェアの一部に組み入れられると徐々に参加者が増え、毎年3000人以上の観客を集める一大イベントに成長しています。

ドキュメンタリーチャンネル「アニマルプラネット」がスポンサーとなり、テレビ放映されるようになってからは、全米のみならず世界中で話題に上がるようになりました。

コンテストの参加資格

参加資格は「健康である」という獣医師の診断書と「醜い」ということだけです。

純血種である必要はなく、実際に多くの参加犬は雑種です。

アメリカ国内だけでなく、世界中からエントリーすることができます。

見事「最醜」の称号を得た犬は、1500ドルの小切手とトロフィーを受け取ることができ、向こう1年間様々なメディアに登場して、動物虐待防止の広告塔として働くことになります。

コンテストの意義

当然ながら、醜い犬コンテストに対して「動物を晒し者にするのは不謹慎だ!」と感情的に反発する人も多いようです。

しかし、このコンテストの目的は、お祭り騒ぎをすることや恥をかかせることではありません。

主催者はこのイベントを通じて、シェルターからより多くのペットが引き取られるように養子縁組を促進することを目指していると強く主張しています。

醜い犬コンテストにエントリーしている犬のほとんどが、醜すぎて売り物にならないためにブリーダーが安楽死させようとしていたか、あるいは虐待され、飼育放棄されたという悲しい経歴をもっています。

かれらの多くは、シェルターで保護された犬なのです。

2014年優勝の「ピーナッツ」の場合

2014年の優勝犬は、チワワとシーズーのミックス犬ピーナッツ(当時2歳オス)でした。

ピーナッツは子犬時代に虐待され、火をつけられた悲惨な姿でシェルターに運ばれ、その後里親のホリーさんに引き取られました。

ピーナッツの体毛は所々失われ、唇と鼻が大きく崩れていましたが、シェルターとホリーさんの献身的な介護で一命をとりとめ、健康を回復しました。

ホリーさんはピーナッツの優勝に謝辞をのべ、「虐待を受けて獣医のもとに運ばれる動物の医療費のために」として、優勝賞金1500ドルを寄付しました。

まとめ

おそらく日本でこのようなイベントを開催することは難しいと思います。

同調圧力の強い日本社会においては「醜い動物を見世物にする」という批判の声は、アメリカよりも強いからです。

虐待の結果や醜い動物を目にすることすら嫌う日本人の一種の潔癖症が、このような催事の成立を邪魔するのです。

その意味で、このような催事の意義に共感しつつも、イベントの成立については、いかにもアメリカらしいといえると思います。

タイトルとURLをコピーしました