ウォプラー症候群について解説

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ペットヘルスケア

別名を「頸椎すべり症」といい、頸椎(首の骨)の変形や圧迫によって複数の症状を発症します。

一般的に大型、超大型犬種にみられる疾患で、跛行や四肢麻痺などの症状を引き起こします。

ウォプラー症候群は犬のほか、馬にもみられる疾患です。

ウォプラー症候群の症状

発症初期では、後ろ足がふらついたり、開脚したりする症状がよくみられます。

特徴的な症状として、歩くときに前足の歩幅が小さく動き、後ろ足の歩幅は大きくふらつくという運動障害がみられます。

また、首を動かすと痛がったり、頭を撫でられることを嫌がるようになります。

頚部痛がある場合の特徴として、頭を低い位置に下げる姿勢をとることがあります。

四肢不全麻痺へと進行すると、歩行不能の状態にまで悪化する可能性があります。

ウォプラー症候群の原因と予防

この病気のはっきりとした原因はわかっていません。

おそらく先天的な要因があるのではないかと考えられていますが、特定の遺伝子は見つかっていません。

また、遺伝性のほか、急激な成長や不適切な栄養、外傷など、さまざまな因子が関与しているという指摘もあります。

大型犬の急激な成長に対して、脊椎の成長スピードが追いつかないことが原因で、脊椎の形成異常が起こるといわれています。

現実問題として遺伝性の場合は予防が困難です。

後天性の場合は「成長期の栄養を適切に管理する」「幼少期に過度な運動をさせない」などの対策によって、発症を最小限に抑えることが期待できます。

あるいは、首輪やチョークを急に引っ張らないなどの対策によって、発症のリスクは多少でも減らせるかもしれません。

ウォプラー症候群が多くみられる犬種

グレートデン、ドーベルマン、セントバーナードなど、一般的には大型犬種や超大型犬種にみられますが、まれに小型犬種にも発症例があります。

とくにドーベルマンとグレートデンに多発し、その他にはセントバーナード、マスチフなどにも頻発します。

若齢で発症する場合と、中年齢で発症する場合があり、ドーベルマンでは6歳ぐらいから、グレートデンでは3歳ぐらいの若齢で発症することが多いようです。

ウォプラー症候群の治療

軽症の場合は、鎮痛薬や消炎剤の投与などの内科療法と、頸部の固定や運動制限によって病状をコントロールすることができる場合があります。

しかし、一般的にウォプラー症候群は多くの場合は進行性で、内科療法でも改善がみられない場合には、脊髄圧迫除去を目的とした外科的療法をおこないます。

外科的治療の方法は、さまざまなものがあります。

不安定な頸椎を固定したり、脊髄を圧迫している部位を除去する手術などがあります。

病状が悪化して起き上がれない状態になってしまうと、手術をしても改善がみられないケースが増えてきます。

獣医師さんと相談して納得したうえで、治療方針を決定しましょう。

まとめ

残念ながら、ウォブラー症候群は一旦発症してしまうと完治しない病気です。

進行性と慢性化が特徴的な疾患ですが、症状を軽度で食い止めるためには早期発見して早く対処することが重要です。

実際にウォブラー症候群を発症してしまった場合は、近くに最善の治療を受けられる病院があるかどうかというのは大きなポイントです。

そのほか、病犬のケアをする体制や治療を続ける経済力など、飼い主さんが考えなければならない問題はたくさんあると思います。

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