わたしたち人間の場合は、それぞれ数え年で男性が「25歳、42歳、61歳」で、女性が「19歳、33歳、37歳」で厄年を迎えます。
厄年になると健康面で悪いことが起こるといわれているので、信仰心に関わらず神社で厄払いをする人も多いのではないでしょうか。
この厄年が、人間だけでなくペットにもあることを知っていますか?
犬の厄年は7歳、10歳、13歳
厄年の理由
ワンちゃんには年回りが悪い年齢があります。
獣医師さんのデータによれば「7歳、10歳、13歳」は犬の体質に変化が生まれる年齢で、犬の厄年といわれています。
ワンちゃんにとって、7歳は小型犬と中型犬で人間の44歳、大型犬では54歳に相当し、シニア期のスタート時期に該当します。
そして13歳といえば犬の平均寿命の時期ですから、それ以降長生きするために乗り越えなければならないひとつの壁というイメージです。
犬の厄年で気をつけたいこと
シニア犬になると、これまでと生活習慣が異なってきます。
寝ている時間が長くなり、動きが鈍くなって散歩に行きたがらなくなるワンちゃんもいます。
食事の量や内容も変化し、遊びやおもちゃへの反応が鈍くなることもあります。
7歳の厄年を迎えたワンちゃんには、食事量や運動量に配慮してあげましょう。
厄年の犬が気をつけたい病気
7歳のシニア期を迎えると、心臓疾患や腎臓病、歯周病や悪性腫瘍、関節の病気のリスクが高まります。
13歳の厄年では認知症にも注意しましょう。
ねこの厄年は12歳、14歳、17歳
厄年の理由
ねこにも、精神面や体力面の疲労や故障が起きやすい節目として、気をつけるべき年齢が設定されました。
ねこの厄年は「12歳、14歳、17歳」とされています。
この年齢を人間に換算すると、それぞれ「64歳、72歳、84歳」に相当し、人間や犬に比べてかなり上の年齢に設定されています。
ねこは12歳を過ぎたあたりから、高年齢特有の病気が増えてきます。
ねこの厄年で気をつけたいこと
年齢とともにグルーミング行動は減り、毛艶が悪くなる傾向があります。
室内で暮らすねこは、ほとんど動かず、1日の大半を寝て過ごします。
また、運動不足から肥満も多くなり、関節への負担が大きくなってきます。
人間の中にも、年を取ると気難しくなる方が一定数いますが、ねこも歳を取ると、こだわりや好みが激しくなることがあります。
年老いたねこにとって、ストレスは心身の不調を招く良くないものです。
ストレスの原因を知り、安心して生活できる生活基盤を整えてあげましょう。
厄年のねこが気をつけたい病気
ねこは12歳を過ぎたころから、生活習慣病が多くみられるようになります。
シニアのねこが気をつけるべき生活習慣病は、糖尿病や腎臓病、甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患と歯周病です。
神社で厄払いをしよう
ペットの健康祈願のために厄払いをしてくれる神社が全国にあります。
人間の場合は年始から節分にかけて厄払いをおこなうのが一般的ですが、ペットの場合は、時期にこだわる必要はないでしょう。
散歩のついでに一度出掛けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
動物病院で定期的に健康診断を受けることは、病気の早期発見につながります。
元気なうちから健康診断を受けておくと、病気の早期発見にもつながります。
まだ健康診断を受けたことがないワンちゃんねこちゃんについては、最初の厄年を迎えるのをきっかけにして、定期的な健康診断を受診してはどうでしょうか。
また、万が一の備えとして、厄年の前にペット保険への加入をおススメします。